UGOKのみのり🐥です。
今回はブロックチェーンでアーティストの生活が変わる可能性について書かれている章を読みました。
前回
1000円のCDが1枚売れた場合、アーティストに入る金額は売上全体の約1~2%です。思った以上に少なくて驚きました🙄
アーティストに入る金額がこれほど少ない理由は、アーティストがレコード会社・プロダクション・音楽出版社など複数の企業と契約をしているからです。
この3つの役割について説明していきます。
①レコード会社
アーティストがαというレコード会社と契約を結んだ場合、そのアーティストはα社で発売するCDや音楽配信でのみ歌ったり演奏をすることになります。また、そのアーティストが持っている権利(録音権・録画権・譲渡権など。著作隣接権と呼ばれるものたち)をレコード会社が譲り受けることが一般的とされています。その著作隣接権を譲ってもらう代わりにアーテイスト印税というものをレコード会社は支払います。
この契約を専属実演家契約と言います。
ユニバーサルミュージック,エイベックス・グループ,アニメイトグループ,ワーナーミュージック・ジャパンなど
②プロダクション
アーティストがβというプロダクションと契約を結んだ場合、アーティストはβ社の指示に従って活動することになります。β社が雑誌の仕事を取ってきたらインタビューを受け、ドラマの主題歌の仕事を取ってきたらそれに合わせた新曲を作ったりします。この時発生する様々な権利は全てβ社に譲渡されます。β社はこの譲り受けた権利を利用して他の事業者と契約を交わします。
この契約をマネージメント契約と言います。
株式会社スターダストプロモーション,株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント,エイベックス株式会社,株式会社ジャニーズ事務所など
③音楽出版社
ここは楽曲の著作権を管理して、その楽曲のプロモーションを行う会社です。例えば、γという音楽出版社があるとします。アーティストが新しい楽曲を作った時、その楽曲の権利をγ社に渡すことでγ社はレコード会社に曲の販売や録音の許可をします。
この契約を著作権契約と言います。
株式会社AKS,株式会社サンライズミュージック,株式会社スタジオジブリ,ダイヤモンド音楽出版株式会社など
この3つとアーティストの関係性を分かりやすく図にまとまったものがこちらになります。
このようにアーティストは様々な企業と契約をしています。CDの売上金はまず契約をしている複数の企業に渡ってからアーティスト自身の手元に渡ります。なので、利益は少ないし自分の財布に入ってくるまでに数ヶ月もかかる場合があります。
上記の説明通り、アーティストは様々な会社と契約を結んでいます。自分の仕事をマネージメントしてくれたり、音楽を守ったりしてくれること自体は有り難いものだと思います。
しかし、利益が全体の1〜2%というのはやはり少ないように感じます。しかも自分で作った曲の権利も譲渡してしまっているので会社との関係がこじれた時などは面倒なことになってしまうので無いでしょうか。
ブロックチェーンならこのマイナス点を解決することが可能です。
ブロックチェーン上に自分が作った曲や関連素材を予め記録しておきます。アーティスト自身で利用規約を決めて記録しておくことで自分の曲を売ることが出来ます。企業や一般消費者は利用規約を読んで同意したら決済をブロックチェーン上で行えば良いので面倒な書類による手続きは必要ありません。どんな年代の人物が購入したのか、買われた曲がどのように使用されたかなどの情報が知りたければブロックチェーン上に記録されているので知りたい情報だけを見て今後の活動に活かすことも出来ます。
最近はユーチューバーやインスタグラマーのようにプロダクションに頼らずともSNSなどを駆使して個人で知名度を上げて有名になっている人も沢山いるので不可能なことではないと思います。売れたらすぐにお金が自分の手元に入ってくるのも良い点ですね。
もちろん、曲だけでなくイラストや映像制作など他のフリーランス活動でもブロックチェーンを使うことで依頼者とスムーズで確実な取引が可能になります。
今回はこれで終わります。
もう少しでこのシリーズは終了です🐤
UGOKのALISは→こちら
UGOKのTwitterは→こちら
UGOKのnoteは→こちら
みのり🐥の個人Twitterは→こちら