ヴォエっす(´⊙ω⊙`)
うめ吉っちゃんやぞ☆
さて、大人気シリーズ(?)もついに3話目!
果たしてうめ蔵は無事に異世界転生する事ができるのか?(しないんだってば)
第二話はこちら
願っても行けない異世界。
代わりに職場復帰を果たしたうめ蔵だが、やはり腰に痛みはあるし、ブランクもありなかなか思うように身体が動かない。
うめ蔵にはかなりのストレスとなった。
回復魔法で瞬く間に治してくれる聖女様はいないのだろうか。
復帰後の業務自体は低負担、低難度のものであったが、これもまたストレスの原因になっていた。
異世界の冒険者ギルドでそれなりのランクになっていたのに、最低ランクのクエストしか受注させてくれないようなストレスだ。
確かに軽い業務がリハビリにはなっているのだが、精神的にはかなりつらい。
しかもおそらく、完全に手術前と同じ業務ができるようになっても、きっと一旦引き継いだ業務は手元に戻ってこないだろう。
うめ蔵は、転職への想いを一層募らせた。
ただ、転職するのであればできれば都会へ行きたい。
東京か、大阪か。
うめ蔵の記憶では大阪の方が3割は家賃が安かったので、賃金水準がそう変わらないなら大阪の方が有利なのではないかという考えが頭をよぎった。
第1候補は大阪、第2候補を東京にしよう。
最近登録を済ませた転職エージェントサービスで、希望勤務地を大阪と東京に設定する。
これでレスポンスがあるのを待ってみるか。
現実世界で転職するのは大変だ。
ゲームのように神殿で神官から新しい職業を授かるわけにはいかない。
特にキャリア採用、しかも遠方からとなれば自分に代わって売り込んでくれるエージェントの存在が不可欠のようだ。
転職はしたい。
しかし復職直後のリハビリ期間とはいえ、簡単な仕事にすでにウンザリしているうめ蔵からすれば、同じような仕事であれば転職するメリットはない。
さらに都会に行くなら年収ベースで家賃分ぐらいは上がらないと、かえって苦しい生活を送ることになってしまう。
ここは勢いだけで進めるべきではなく、しっかりと情報収集して少し慎重になるべきだとうめ蔵は判断した。
現実は、強いモンスターを倒せば高級素材が手に入って収入アップできる異世界とは違うのだ。
復帰から数日が過ぎたある日。
うめ蔵は社長に呼び出された。
社長からの呼び出しに良いことはほぼないのは、既に経験でわかっている。
「やあ、うめ蔵。退院おめでとう」
「社長、お疲れ様です。今日はどういった話で?」
「ちょっと面白い事を思い付いたんだ」
嫌な予感しかしない。
「とりあえず、ゆっくり喋れるところに行こうか」
ハーイここで一旦CMで〜す。
冗談っすなんもないっす。
この記事をかいたおじさん