シャキシャキした食感で美味しいアスパラガスですが、実は育て方のポイントさえ押さえておけば家庭菜園でも栽培できるってご存知ですか?
栄養素も豊富で疲労回復効果もあるアスパラガスですが、自分で育てたアスパラガスならさらに美味しく食べることができそうですよね。今回はアスパラガスの育て方についてご紹介しますので、ぜひ皆さんもお宅で試してみてくださいね。
アスパラガスは5~10年栽培できる野菜なので、美味しいアスパラガスを育てるためにも適した環境を作ってあげましょう。
プランターで栽培する場合は、深型タイプを選びます。使用する土は野菜用の培養土か、自分で配合する場合は赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1に石灰と化学肥料を混ぜ合わせます。アスパラガスは多湿に弱いので、プランターの底が見えないくらいの赤玉土を敷いておきましょう。
地植えする場合は、植え付ける1週間以上前に30㎝以上の深さまでよく耕しておいて、石灰と化成肥料を混ぜておきましょう。
アスパラガスは収穫が終わってそのまま放っておくと、寒さのせいで「茎枯病」になり枯れてしまう場合があります。残しておいた芽が枯れてきたら根元で切り取って、肥料を混ぜた土で表面を覆って冷たい風から守ってあげてください。
種から育てる場合はまず8㎝のポットに種3~4粒を蒔いて、薄く土をかぶせておきます。ハウス内で25度を保って育てると10日くらいで発芽しますよ。
種から育てる場合は温度管理が重要なポイントになるので、初心者の方や家庭菜園で楽しみたい方は苗を購入した方が良いかもしれませんね。
苗を植え付ける時期は、霜が降りる時期が終わった4月下旬~5月上旬がベストです。株と株の間隔は30㎝~40cmを目安にしてください。
根株を植え付ける場合は、株の中央にある芽を上向きにして、根はできる限り広げて植え、3㎝ほど土をかぶせます。
植え付け後はたっぷりと水をあげて、しっかりと値付けしてください。
アスパラガスに多い病気は「茎枯病」「立ち枯れ病」「斑点病」「紫紋羽病」です。適度な追肥と水やりに加えて、風通しを良くするのも病気を防ぐポイントになるので、茎や下枝をこまめに切るなどして込み合わないようにしてください。
野菜なので害虫もつきやすいと言えます。ハムシ、ヨトウムシ、ヨモギエダシャク、アザミウマ、オオタバコガなどの害虫は、発見したらすぐに駆除しましょう。近くに害虫被害を受けている野菜があったり、雑草が生えていると害虫被害に遭いやすくなるので、定期的にチェックをするようにしましょう。
アスパラガスは霜に弱いので、寒い季節などは夕方に水やりをするのを避けて、陽が当たりだす前の時間を選んで水やりをするようにしましょう。暑い時期は毎日の水やりは不要ですが、最低でも1週間に1度はたっぷりと水を与えてください。
アスパラガスは生育期間が長いので、最初に育てる株をいかに大きく丈夫に育てるかが勝負になります。そのためにも肥料はしっかりと与えて、1回目の収穫が終わってからは成長期と冬だけに肥料を与えれば十分です。春先の収穫が終わった時と8月~9月に新芽が出る前に1株当たり10gの化学肥料を与え、その後は2月~3月に1株当たり5gくらい追肥しましょう
アスパラガスは他の野菜に比べて肥料が沢山必要ですし、乾燥に弱いので水やりもまめに行う野菜だということを頭に入れておいてください。
アスパラガスが収穫できるのは2年目からです。4月~6月に20㎝ほどに成長したら、穂先が開く前に収穫しましょう。茎がまっすぐに伸びて、穂先が締まっていて、色が濃くてツヤがあるのが美味しいアスパラガスですよ。
ハサミやナイフを使って地面ギリギリのところから切り取りますが、すぐに乾燥してしまうので切り口に濡れた新聞紙などをあてて、保存袋に入れて冷蔵庫で保存すると鮮度が長持ちします。
全ての芽を収穫してしまうと株が弱って、次の年からの収穫量が減ってしまうので、細い芽や収穫時期以降に出てきた芽はそのまま伸ばしておいて、株に栄養を蓄えておきましょう。
いかがでしたか?
アスパラガスは茹でてそのままサラダにしたり、炒めても揚げても美味しく食べることができますよね。一度植え付けてしまえば育て方次第で何回も収穫できるので、お得感もありますよ。
ご紹介した育て方のポイントを参考にして頂いて、是非アスパラガスの栽培にチャレンジしてみましょう!
まとめアスパラガスの育て方で知っておきたい6つのポイント
・アスパラガスに適した栽培環境
・種から育てる場合
・苗から育てる場合
・注意したい病気と害虫
・水やりと肥料
・収穫の仕方
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