独特の香りで食材としても重宝するバジルは、家庭でも簡単に栽培できるハーブとして人気ですよね。
自宅で育てたバジルを使ってお料理をすれば、きっと格別においしく感じるはずです。
今回は知って得するバジルの育て方についての情報をご紹介したいと思います。
バジルは種も苗木も簡単に手に入ります。種の場合は春に撒いて、夏ごろから花を咲かせて、秋の終わりごろ霜が降りる時期に枯れるので、一年草として扱われます。
鉢植えにする場合は、小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使い、地植えにする場合は、土に腐葉土と堆肥を十分に混ぜてから植え付けて下さい。いずれにせよ湿り気があり有機質が豊富な土を好みます。
日当たりが悪いと生育が悪く株が弱くなってしまうので、日当りの良い場所で育てましょう。
成長して丈が20cm程になったら、芽先を摘んで脇芽を伸ばします。伸びてきたらまたその脇芽の芽先を摘みますが、この一連の作業を「摘心」と言います。葉の付け根の少し上あたりで積むのがコツで、ハサミや手で摘んでしばらく経つと、葉の付け根から新しい茎が数本伸びてきます。
摘心を3.4回繰り返すと枝の数が増えて収穫が沢山できるようになります。ただしブッシュバジルのように自然に細かく枝分かれしている品種は、こまめに摘心する必要はないでしょう。
夏を過ぎると、茎の先端から花茎をのばして白い小さな花が咲きますが、葉を多く収穫したい場合は、花が咲く前に花穂を摘み取ってしまいましょう。
梅雨時期には、風通しが悪いと蒸れてしまって、下の方にある葉が枯れてしまう事があるので、混み合っている部分はどんどん切り落として風通しを良くして上げるのがポイントです。
乾燥に弱いので、夏場は特に水やりには注意が必要です。土の表面が乾いたら水をたっぷりあげますが、あまりにもひどく乾燥するようなら、地面に腐葉土を敷いて乾かないようにしましょう。鉢やプランターの場合は、地植えに比べて乾燥しやすいので特に注意してください。
バジルは生命力が強く、ぐんぐんと茎が伸びて葉も茂ってくるので、肥料も切らさないようにします。植え付けの時に土にゆっくりと効いていくタイプの肥料か油かすを混ぜ込んでおいて、追肥として春から秋までの間は月に1回油かすを株元に与えたり、液体肥料なら週に1回与えても良いくらいでしょう。下の方から葉が落ちてきたら、肥料が切れたサインだと思ってください。
また新芽や茎にはアブラムシが付きやすいので、見つけたら早めに駆除しましょう。
バジルは種蒔きか挿し木で増やす事ができます。
種の場合は発芽するのに20℃以上の気温が必要になるので、十分に気温が上がる4月中旬以降に撒いてください。また発芽するのに日光が必要となるので、上から土はかぶせなくても大丈夫です。
挿し木の場合は、芽先の葉が4.5枚になるように摘んで、湿った赤玉土に挿しておくだけで育ちます。根が出るまで乾燥しないように気を付けて、明るい日陰に置いておきます。その後は通常の育て方をして下さい。
バジルは生育が旺盛なので、挿し木用に切ったものを水につけておくだけでも根が出てきますし、それを土に植えても立派なバジルが育ちますよ。
バジルが収穫出来たら、是非料理に利用しましょう。
ピザやパスタのアクセントにするのはもちろん、オリーブオイルにバジルの葉とニンニクを漬けておく「バジルオイル」を作っておくと、様々な料理の際に使ったりドレッシングを作る時にも便利ですよ。
他にもニンニク、松の実、パルメザンチーズ、オリーブオイルと一緒にミキサーにかけて「ジェノバソース」にしたり、バターに混ぜてハーブバターを作っておくのもおすすめです。
バジルは、葉だけを塩漬けにしたり、冷凍したりして保存すると長持ちします。保存する場合は使う分ごとに小袋に分けて冷凍庫に入れておくと便利ですよ。
また乾燥させて粉々にすれば、乾燥バジルとして調味料になりますね。
もちろん生のままでも活用できます。トマトとモッツァレラチーズと一緒にカプレーゼにしたり、アクセントとしてペペロンチーノパスタに加えても良いでしょう。
いかがでしたか?
バジルは日本でも身近なハーブとして人気です。その上自宅での育て方も簡単ですし、一度育てると沢山収穫できるのも嬉しいですね。
バジル好きの方は、是非ご紹介したバジルの育て方を参考にして自宅での料理に役立ててみて下さいね。
まとめバジルの育て方で知ってお得な5つの方法
・植え付けと用土
・日常の手入れ
・水やりと肥料
・増やし方
・おススメの使い方
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