最近話題のスパイスである「コリアンダーシート」をご存知ですか?
独特な風味が癖になる人が多く、お店での人気はもちろんご家庭でもコリアンダーシードを使った料理を楽しむ人が増えているようです。
今回はコリアンダーシードの魅力についてまとめてみました。
古代から栽培されているスパイスである「コリアンダーシード」は、栽培が簡単な事から世界各国に広まりました。
「クミン」と同じセリ科に属する一年草で、原産地は地中海沿岸地方です。スパイスとしては葉(パクチー)と種子(コリアンダーシード)の両方を利用しますが、香味は全く異なります。パクチーは香菜(シャンツァイ)非常にクセがある独特の風味が特徴で、東南アジアや南米でよく利用されていますが、日本人の味覚では好き嫌いがハッキリとわかれるようですね。
それに比べてコリアンダーシードは、ほのかに柑橘系の香りがして甘みもあり、全体的に香味が穏やかなので、大量に使用してもさほど問題ないでしょう。
カレーには欠かせないスパイスで、ガラムマサラなどと一緒にミックススパイスにも使われています。またシナモンやナツメグなどの甘いスパイスとも相性が良く、万能的なスパイスと言えるでしょう。
日本ではコリアンダーはタイ語から来た「パクチー」や中国語の「香菜」と呼ばれることが多いので、コリアンダーと聞いても一瞬何の事だかわからない場合もあるでしょう。
もともとパクチーは料理ではなく医薬品として重宝されていたハーブの一種ですが、今はスープやラーメンの薬味だけではなく、パクチーサラダとしてメインの食材になる事もあります。強い香りが特徴的ですが、この香りの元はオクタナールとコリアンドロールという芳香成分です。この香りが苦手だという人が多い事から、最近では香りがそれほどきつくないコリアンダーも開発されているようですね。
一方コリアンダーシードの香りは、乾燥させることによって元の果実の香りからレモンやセージの香りにも似たさわやかな香りに変化します。それがカレーをはじめ様々な料理に使われる要素にもなっているのでしょう。
コリアンダーはハーブとして、コリアンダーシードはスパイスとして世界各国で使われていますが、その効能は血液浄化や整腸作用の他に関節痛緩和などにも有効だと言われています。
肉料理の付け合わせにコリアンダーの葉が多く使われますが、これは肉を沢山食べると血液がドロドロになるのを防いでサラサラ血液にするためだと言われます。
またコリアンダーシードがカレーのスパイスとして使われるのは、その香りの良さです。色はターメリック、辛みは唐辛子、香りはコリアンダーとクミンが担っていると言っても過言ではありません。さらにコリアンダーにはコクととろみを出す効果もあり、保存性も高まります。特に暑い地方では保存性が必要になるので、重宝されているスパイスでしょう。
コリアンダーシードはコリアンダーを栽培する事で簡単に作れます。と言ってもコリアンダーを育てるためにはまずコリアンダーシードを蒔く事から始める訳なんですが、比較的育てやすいハーブなのでどんどん増えて、再びコリアンダーシードの収穫もできます。
春か秋に種を蒔いて、日当たりが良く水はけのよい場所で育てます。寒さには弱いのですが寒冷地でなければ大丈夫でしょう。ハーブにはどうしても虫がついてしまいますが、これは根気よく退治するしかありません。特にナメクジは一晩でごっそりとコリアンダーを食べてしまいますが、木酢液やラベンダーオイルなどの香りが近くにあるだけで逃げていくので活用してください。
花が咲いた後に緑色の丸い種ができますが、薄い褐色になったところで株ごと収穫します。それをスパイシーな香りがしてくるまで乾燥させれば出来上がりです。
コリアンダーシードと言えばカレー粉ですが、たまには市販のルゥを使わずに手作りのカレー粉でオリジナルカレーをつくてみるのはいかがでしょうか?基本のレシピを紹介しますが、自分好みで色々と試してみるのも良いですね。
ターメリック 大さじ1
シナモン・ガーリック・カルダモン・ブラックペッパー・チリペッパー・クローブ 小さじ1/2
コリアンダーシード・クミン・ジンジャー 小さじ1
全て粉末状にしてフライパンに入れて火にかけ、弱火で焦がさないようにじっくりと火を入れます。スパイスの香りがして来たら火を止めて完成です。
カレーを作る時は事前にフライパンで同量のバター、薄力粉と混ぜてルゥにすればとろみのあるカレーが完成しますよ。
辛みはチリペッパーで調節してみてください。
いかがでしたか?
コリアンダーシードは自家栽培でも作る事もできますし、最近はスーパーでも手軽に買えるようになったので、是非様々な料理に活用してみてくださいね。
まとめ
コリアンダーシードの5つの魅力を知ろう!
・コリアンダーシードとは
・コリアンダーとの違い
・世界中で愛されているコリアンダーシード
・作り方
・カレー粉レシピ
過去記事はコチラ