ウイスキーの話です。かれこれ30年ほど趣味でウイスキーを呑んできました。ハードボイルドな雰囲気に憧れて飲み始めた、よくいる俗物の1人です
ウイスキー入門のブログなどを見ると、まずバーに行って、知識の豊富なバーテンさんに知識を教えてもらいながら、いろいろな銘柄をちょっとずつ試してみる。こういった飲み方がよく薦められているようです
もちろん個人の考えですが、私のオススメは、まずウイスキーの入門書のようなものを一冊買ってきて、
・原料
・製法
・5大ウイスキー(スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ)それぞれの味・香りの特色、歴史
等の知識を大雑把に身につけ、その上で、Amazonや酒屋さん(今はスーパーでも結構品揃えがいいです)で、ほとんど直感的に、好きなボトルを1つか2つ買ってみるのがよいと思います
どうしてこのような方法をオススメするかというと、まず、入門書を一冊でも読めば、素人風のお客さんにバーテンさんが教えてくれるような知識はまず簡単に身につけることができます。入門的な知識は特に、今は何でも簡単に知ることができるようになりました
それと、いろいろな銘柄をワンショットずつ(だいたい30ml前後です)試しても、なかなか好みの銘柄にたどりつけるものではないと思います。ウイスキーはワインや日本酒などと違って、これといった明確な味がなく、非常に微妙なものですので、1本最後まで飲んでみてはじめてその銘柄の味が覚えられるようなものだと思います。半分くらい飲むと、他の銘柄と飲み比べたくなってきますので、そのときに新しいボトルを買い足せばよいです
この方法は、何よりお金がかからない。ウイスキーの入門書は1000円前後で買えますし、2000円〜3000円台でもそこそこの銘柄が、5000円も出せば相当選択肢が広がります。ウイスキーボトルはだいたい700mlですので23ショットほどになると思いますので、たとえば、「アイラモルトの王者」と呼ばれ、「1994年、チャールズ皇太子より王室御用達許可証を賜り、モルト蒸溜所としては初めて王室御用達の認定を受け」、皇太子に「これからも伝統的な手法を守っていってください。あなたの作るウイスキーは世界で一番すばらしいものだと思います」(Amazonの商品ページより)と激賞されたラフロイグをワンショット250円以下で試してみることが出来ます
カウンターのお寿司屋さんでの寿司の楽しみ方として、よく、「情報を食う」などということが言われますが、ウイスキーも少し知識があるだけで、何倍も美味しく感じられるものです。人類の長い歴史から見れば、ほんのちょっと前には王侯貴族にしか楽しめなかったようなお酒が、チェーンの牛丼以下の価格で楽しめるというのは大変幸福なことかと思います