仮想通貨もお金の一種ということで、お金について、仮想通貨というものを知って以来、私が考えるところを少し書きたいと思い筆を執ります🍵
この界隈にいますと、私くらいの世代の人間より、今の若いかたの方がよほどお金について本質的に考えているのではないかと日々思わされます。1ドル360円の時代が終わりまして、毎日為替が変動するようになったというような時代の節目を経験いたしましたが、円はやはり円であり、仮想通貨というものももちろんありませんでしたので、円について、またお金について、別段、本質的に考えるということはあまりなかったように思うのです。しかし、仮想通貨というものが誕生することによって、法定通貨とは何か?円はこのままでは危ないんじゃないだろうかといったようなことを普通の人が普通に考えるようになってきたと思います。これは実に健全なことで、これこそが本来あるべき姿だと思います。90年代の中頃までは、銀行は絶対に潰れないんだという神話がありましたが、90年代も後半になりまして、北海道拓殖銀行や長期信用銀行が倒産することによって、誰もが信じていたことも永遠の真理ではないということを悟りました。たとえは下手かもしれませんが、外国に行くことで、初めて日本について考え、日本はやっぱりいいな、でもこういうところは遅れているんじゃないか、このままだと世界に日本は取り残されてしまうのではないだろうか、と考えを巡らすようなものかも知れません🍵
私の好きなお経に、「貨幣の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない」という言葉があります。お金についてしっかりと考えているかたは、このことをよく弁え、また、あまり考えていないかたの方がかえって、お金に囚われ、老後も汲々として生きているように見えます。今は仮想通貨をきっかけに法定通貨というんですか。そういうものにも関心が高まってきていて、結果として、拝金主義的というよりも、むしろお金から自由になる人が増えてきているのではないかと思っております🍵