こんにちは、ブロックチェーンゲーマーのぜにぃ草競馬です!
今回またALISにてリーグオブキングダム連動の企画が始まりましたので、それに参加するべく記事を書きます!
さて、ブロックチェーンゲーム(以下、BCG)を構成する、とても重要な要素の一つに「分散性」があります。日本におけるBCGの先駆けであるマイクリプトヒーローズ(以下、マイクリ)が掲げる『ゲームにかけた 時間も お金も 情熱も、 あなたの資産となる世界』というキャッチフレーズ。これは正に分散性(=エコシステム)という概念の上に成り立っているいわば桃源郷みたいなものだと思います。そしてマイクリに限らず多くのBCGがこの桃源郷を作り上げるために四苦八苦しているというのが現在BCGが置かれている状況ではないかと考えます。
それではBCGにおける分散性を考える前にBCG登場以前のゲームについて振り返ってみたいと思います。といってもファミコンまで遡る訳ではなく、ネットワークが発達して、それを活用したインタラクティブなゲームが登場してからの話です。いわゆるソシャゲと呼ばれるゲーム群でしょうか。結論から言ってしまえばソシャゲというビジネスモデルは爆発的な成功を収めます。ほとんどのゲームが多くのユーザーを集めるために基本プレイを無料にする。また頻繁なアップデートとガチャによる集金システム(課金システム)。それらを組み合わせることにより人気タイトルであれば多くの人を集め、莫大な利益を上げることが出来ました。また新規タイトルへの期待や頻繁なアプデによりサーバに過剰な負荷が掛かり、度々プレイ障害が起こりそれに対して運営がゲーム内通貨(ガチャ券)を配るといういわゆる『詫び石』文化といえるようなものも発生しました。そのようなソシャゲ隆盛の一方でタイトル乱立により寡占も進み、マイナータイトルにはあまり人が集まらず、そのようなゲームでは更に頻繁なアプデ(といってもキャラの画像を変えただけのお粗末な新ガチャイベント)で一部重課金者にゲーム運営費用の負担を強いるようないびつな構造も見受けられました。そして、そのようなタイトルはいずれは消え去り、どれだけ時間やお金や情熱を掛けたとしてもそれら(キャラ、アイテム)はサーバ上のデータに過ぎないのでゲーム終了とともに無に帰すこととなりました。つまりここから前述のキャッチフレーズへとつながる訳であり、一つの見方としてはBCGはユーザーから一方的に資金を吸い上げるソシャゲの対極に位置する存在と言えるのかもしれません。
ところで、いま存在しているBCGのほとんどが持ち合わせている大きな特徴の一つがゲーム内のアイテムをトークン化して外部に持ち出すことが可能になるということです。リーグオブキングダムでも資材、ランド(ゲーム内の土地)、城スキンなどがトークン化され、外部のマーケットで取引すること可能です。ゲーム内のアイテムが文字通り『あなたの資産』になるという訳です。ただここで考えなければならないのは自分の資産であるということは自分自身で管理をしなければならないということ。スマコン等を利用するため取引自体の確実性や透明性は上がりますが、ユーザーの知識不足やケアレスミスによりトラブルは当然起こります。またアイテムを管理するウォレットなども当然個人で管理する必要があり、ハッキングによる盗難のリスクが高まることになります。同時に徐々にブロックチェーンが認知されてきて、BCGのユーザーも裾野が広がってきました。それによるリテラシーの格差、言い換えると分散性への理解不足がBCGにとって大きな問題となっているように感じます。ぶっちゃけて言えば、これまでソシャゲに馴れ親しんできたユーザーにとって分散性などというものはどうでも良くて、何か問題が起きた時にその責任を押し付ける絶対的な運営の存在が必要不可欠な訳です。まぁこう言ってしまうと元も子もないという話なのですが、マイクリしかり、アクシーしかり、さらに言えばクリプト全体がDecentralizeを目指してスタートしたものの、DecentralizeとCentralizeの狭間で大きなジレンマを抱えて停滞しているというのが真実なのではないかと思います。
さて、ようやくここからが本題です笑
表題に上げているリーグオブキングダム(以下、LoK)ですが、私はたまたまサービス開始当初からプレイしています。現在2周年記念イベントを実施していますので丸々2年ほどプレイしていることになります。
とは言ってもそれほど革新的なゲームシステムを備えているという訳でもなく、よるあるタイプのゲームと言えるのではないかと思います。なので自分でもどうしてこれまでプレイし続けてきたのか理由はよく分かりません。BCGとしてもそれほど先進的なゲームでもないと思います。ただ当初から他のBCGとは違うアプローチをしているように感じていました。それを一言で表すなら『トークン機能を実装したソシャゲ』です。つまり長々と前置きした他のBCGが掲げてきた分散性を元から意識していないように思うのです。通常のソシャゲと同じように絶対的な力を持つ運営がデータを一元管理し、不具合があれば(少ないですが笑)詫び石を配る。良くも悪くも従来型(Web2.0)のゲーム運営がなされてきたと思います。それにブロックチェーンを利用したトークン流通システムが組み込まれたものであると私は理解しています。
マイクリやアクシーのようにWeb3を掲げてスタートしたBCG、それに対してLoKのようにWeb2の延長線上にあるBCG。これら2つのアプローチのどちらが優れているかは分かりません。また今後LoKがこのままの路線を進むのか、それともBCGとして分散性を意識した形に軸足を移していくのかも分かりません。しかし、このゲームはBCGがどのような形に変容していくのかを示す指標の一つとなるのではないかと考えますので今後とも注目しつつプレイしていきたいと思います。ありがとうございました!
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