こんにちは、ぜにぃ草競馬です。
さて、私はこれまで多くのネットワークゲーム(ソーシャルゲーム)をプレイしてきました。ネットゲームが登場して十数年、私の年齢はそれ以上ですので、ネットゲームの歴史はそのまま私のゲームの歴史と重なることになります。中でも私はどちらかと言えばメジャーよりもマイナーなゲームを好んでプレイする傾向があるように思います。現在ブロックチェーンゲーム(以下、BCG)を中心に遊んでいるのはその習性のためかもしれません。もちろん暗号通貨もBTCではなく草コイン(アルト)集めに走り、バブルに散った一人です。それはさて置いて、そういうゲーム遍歴ですので当然ネットゲームのサービス終了も多く喰らっています。大体のサービス終了は突然発表される訳ですが、終了の数ヶ月前からその兆候が表れ出すことが多いです。その兆候とは、「更新頻度が極端に少なくなる」、そしてもう一つは「同じイベントを繰り返す」というものです。ここで「くりぷ豚」をプレイされている方はピンときたと思います。そう「くりぷ豚レーシングフレンズ」が今まさにその状況なのです。
BCGは使ったお金や時間が資産になるという触れ込みで広まってきました。しかしそれはあくまでも理想であって、今はまだまだその理想を目指して模索している状況です。ですのでゲームサービスが終了してしまえば、他のネットゲームと同じように課金したものは無駄になってしまう可能性が高いです。そのことは今BCGをプレイしている方々は薄々感じていると思います。なので自己責任であると言えばそうなのかもしれません。とはいえ、トークンセールなどで実際にお金を払ったユーザーからするとサービス終了には敏感になり、不安に感じていると思います。
そういう不安な気持ちを抱えているくりぷ豚ユーザーの一人として何か出来ないかと考えた時、ちょうど私は「くりぷ豚」を運営しているグッドラックスリーの本社がある福岡に住んでいます。またGL3の代表である井上氏とは「くりぷ豚」ミートアップで面識もあります。なので勝手にユーザーを代表して井上氏にインタビューを申し込んでみたところ、ご本人から快諾を頂きました。ただその後の打ち合わせで、今のコロナによる社会情勢等もあり、書面による質問に回答を頂くという形になりました(私はGL3に殴り込む気満々だったんですが…)。
前置きが大変長くなりましたが、そういう訳で今回の(書面による)インタビューの最大の目的は「くりぷ豚」が継続するのかどうかです!
それではグッドラックスリー代表、ザック井上氏のインタビューをどうぞ!
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ぜにぃ草競馬(以下、銭) 今後の「くりぷ豚レーシングフレンズ」サービス継続について以下から当てはまるものをお答えください。
a.GL3社の中心事業として、中長期的に維持運営予定
b.事業の収支状況を踏まえつつ当面の間は継続する
c.継続困難のため、サービス終了を検討中
くりぷ豚自体は、大手のブロックチェーンプラットフォームへの展開や豚肉販売などを計画しています。その際に、既存のレーシングフレンズとの関係の整理を行い、なんらかの連携ができればと考えています。
銭 前回の「くりぷ豚」大型アップデートにおいて、「レーシングフレンズ」というレースゲームをメインに絞った意図をお聞かせください、そしてアップデート後、決勝レースで優勝プレイヤーがほぼ固定化している状況をどのように捉えていますか?
ザック レーシングフレンズは元々のレースゲームを改善・発展させるべく様々な仕様変更を行った経緯があります。
優勝プレイヤーの固定化は様々な要因がありますが、そのひとつとしてスポーツ的なゲームシステムが考えられます。得手不得手やより訓練し時間をかけた方が有利になる傾向にあるためによる現在の状況があると思われます。例えば、プロスポーツにおいて、たくさんの選手がいますが優勝者はある程度固定化されているような状況に似ています。優勝するからにはそれなりの理由があります。優勝プレイヤーの固定頻度の加減をどの程度に落とし込むかは、ゲーム開発における尽きることのない検討課題だと考えております。
銭 これまでゲーム内で行われた他社とのコラボについて(実施形態、効果などについて)総括をお願いします。
ザック ブロックチェーンを使ったプロダクトは新しい分野であった為、国内外の様々なサービス提供者様の協力のもとコラボさせていただきました。当社としては、国内において、いち早くブロックチェーン関連事業に参入したことと各コラボによって、おかげさまで事業の発展性と認知拡大に一定の効果がありました。また、他社様のサービスにおいても一定の寄与ができたのではないかと考えております。
銭 現在BCG運営各社がマネタイズ手法の確立に苦心していますが、御社が今後どのように「くりぷ豚レーシングフレンズ」の収益化を図っていくのか、そのプランを聞かせてください。
ザック 収益化には、ユーザー数の圧倒的な拡大、その前提となる、誰でも使えるユーザーインターフェースが前提となります。ウォレットは工夫しても、なお使いにくい状況です。そこで、それらを解決しうる大手のブロックチェーンプラットフォームへの展開を進めたいと考えています。現状より、使いやすいユーザーインターフェースを実現して参ります。
また、現在のブロックチェーンゲームを取り巻く環境や市場規模や発展性を鑑みますと、現時点においては正直な所「くりぷ豚レーシングフレンズ」単体で安定的な収益化を図っていくことはなかなか難しいと感じております。そこで、当社としてはゲームアプリ「ボムスターズ」でくりぷ豚アセットが使用できるようにしたり、豚肉「くりぷ豚」の通販など、別の形での収益化を図り、まずは「くりぷ豚」ブランドの存続と発展に関わる取り組みを行っています。
銭 現在「くりぷ豚」はアップデートが止まった状態になっていますが、今後の更新予定はありますか?
ザック ブロックチェーンを使ったプロダクト自体は将来性があると感じており、大手のブロックチェーンプラットフォームへの展開に向けて技術検証を進めています。また、春からNFT Agencyの実証実験を行っておりますが、そういった他社様との継続的な協議や取り組みを進めています。
銭 今後のゲーム外でのPR活動について教えてください。
ザック ボムスターズのNFTインポート例としての紹介、豚肉「くりぷ豚」とあわせた紹介など、継続的な活動と共に、メディアからの取材など、積極的にPRを行っていく予定です。
銭 ソーシャルメディア「くりぷ豚日記」について、サービス終了(7/27)に至った経緯を教えてください。
ザック ブロックチェーンを使ったプロダクトとしての市況感や現在のご利用状況をみての判断となります。
銭 RAKUトークンの今後の利用方法などはどうなりますか?
ザック 引き続き「くりぷ豚レーシングフレンズ」にてご利用いただけます。(※ポイントは、くりぷ豚日記のサービス終了時に使えなくなります。)他の用途として使えるように、実際に検証を進めております。進展がありましたら発表いたします。
銭 RAKUN事業全体の見通しについて教えてください。
ザック 事業発展に向けて、他社様と継続的な協議を行っています。直近では、日本暗号資産市場の取り扱い通貨になりました。実験的に、RAKUによる新幹線回数券、必要な備品購入を進めています。
銭 井上氏個人の活動についてお聞きします。現在、戦略コンサルYouTuber「ザック井上」として活動されていますが、戦略コンサルYouTuberとは何ですか?
ザック 運営しているYouTubeチャンネルの企画で、他社のコンサルをエンターテインメント的にずばずばとやっていく、ザック井上の肩書です。
銭 今後の配信予定を教えてください。
ザック 週一回程度を計画しています。
※ザック井上氏の配信【ZACKコンサル】はこちらからご覧になれます。
銭 長期塩漬けになっている(スリム)ダイヤトンのオーナー「スリム皇子」としてひとことお願いします。
ザック もったいないですね。ボムスターズでのNFTインポートで使ったりしていますが、なんらかの形で塩漬けにならないようにはしたいと思っています。
銭 イーサリアム以外にも暗号資産等をお持ちですか?お持ちでしたらどういうスタンスで所有されているのかなどをお聞かせください。
ザック ほぼイーサリアムです。明確な用途があるので保有しやすいですね。いくつかのアルトコインを持ってはいます。もっと分散した方がいいかもしれないと思う時はあります。
銭 ズバリあなたにとってブロックチェーンゲームとは何でしょう?
ザック 使えそうで、まだ使いこなせてないもの。取り組んでいるうちに、その答えが見えてくると思い、しつこくトライしています。
銭 GL3全体についてお聞きします。GL3におけるブロックチェーン事業の位置付けについて聞かせてください(これから更に特化してメイン事業として続けて行かれるのか、また映像事業とのシナジーは?)
ザック 大きなイノベーションの可能性を信じて、コツコツと取り組む事業です。収益化との兼ね合いがあるため、投資量を調整しながら進めています。
映像事業とは、投げ銭などで繋げていければと良いなと思ってますが、今はコンテンツの魅力を上げて、ファンをつかむ段階です。ブロックチェーンは、様々な事業に活用可能な基礎技術であり、イノベーションを進める手段です。投げ銭は、今は手数料などが高く、非効率に感じてます。現時点では、映像におけるブロックチェーンは、まずは投げ銭で使えるかなと思ってますが、VR、ARとの連携など、もっと有効な活用法がありそうですね。
銭 今後の事業に対するビジョンを聞かせてください。
ザック デジタルツインを進めます。
コロナ後におけるニューノーマル(新常態)が話題に上る中、グッドラックスリーでは、5/1(月)より、ビジョンをアップデートいたしました。
アップデートの背景としては、以下の3つです。
1、テレワーク、ライブ配信、ECが加速し、デジタルツイン(リアルとデジタルが双子のように再現される技術)が一般化していく
2、医療問題が落ち着くと、コロナ禍で進行してきた輸出入規制、生産の停滞により、食糧不足問題が顕在化する
3、伸びる事業に、リソース(人、もの、金)を重点的に配備していく
4/30までのビジョン
1、福岡から世界中の人々の心を繋げて笑顔にする
2、ブロックチェーン×エンタテインメントで世界最先端を走る
3、世界最高のコンテンツプラットフォームを創る
5/1以降のビジョン(アップデート!)
1、福岡から世界中の人々の心を繋げて笑顔にする
2、コンテンツ(デジタル)と、食料(リアル)を、
IT、ブロックチェーンで繋ぎ、世界最先端に挑戦する
3、キャラクター発のデジタルツインプラットフォームを実現する
具体的には、以下の事業に注力しています。
1、Rakunトークンのcointiger取引所上場と普及(プラットフォームの基盤づくり)
2、ブロックチェーンゲーム、スマホアプリの受託開発、オリジナル開発
→直近では新しいブロックチェーンプラットフォームの技術検証を行っています。
3、ネット動画(SAMURAI ch)、ライブ配信
※お陰様で、チャンネル登録数1000を超えました。是非、チャンネル登録、シェア拡散のご協力をよろしくお願い致します。
私も、「ZACKコンサル」という番組を毎週金曜日に配信しています。動画配信も、投げ銭の機能で、ブロックチェーン、トークンと繋がっていきます。
4、農業、畜産のキャラクター化、IT化、EC
いよいよ、5月から、栗で育てた「くりぷ豚」の出荷が始まり、7月からECも始めますので、是非お買い求めください。また、販路開拓などで、お力をお貸し頂ける方がいらっしゃれば、お力添えの程、よろしくお願い致します。売買時の決済やトレーサビリティで、ブロックチェーン、トークンと繋がっていきます。
銭 今後のブロックチェーンゲーム業界についてお聞きします。ブロックチェーンゲームに参入する企業が増えてきましたが、他社の取り組み、動向についてどのように感じておられますか?
ザック 各社、既存のやり方に囚われないチャレンジングな取り組みをされていると思います。その結果や動向については当社としても注視させていただきたいと思います。連携、共創により、事業発展させて参ります。また、イーサリアムなどのブロックチェーンやウォレット等のインフラも発展していってますので、引き続き情報は追っていく予定です。
銭 これからブロックチェーンゲームがさらに発展していくために必要なことは何だと思われますか?
ザック ゲームとしての面白さ、アプリケーションとしての軽快さ、ウォレット管理のしやすさ、課金のしやすさは不可欠だと考えています。また、アセットをいかに上手くゲームシステムに取り入れるのか、ブロックチェーンならではの楽しさの発明が必要だと思います。
銭 最後に「くりぷ豚」プレイヤーにメッセージがあれば聞かせてください。
ザック いつも「くりぷ豚」を楽しんでいただき、ありがとうございます!目立ったアップデートが出来ておらず、またくりぷ豚日記βのサービス終了でご心配をおかけしたかもしれませんが、大手ブロックチェーンプラットフォームへの展開を計画するなど、くりぷ豚はまだこれからです。今後とも、楽しんで頂ければ幸いです。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
インタビューは以上です。対面ではありませんでしたので突っ込みが足りない点はご容赦ください。ただ最初に書いた通りこのインタビューの目的は「くりぷ豚」の継続性に関してですが、(多少私の誘導尋問臭いですが)当面の間は継続とのことなので、それを信じて今後も応援していきたいと思います。
それから今回は私からの質問と合わせて、「くりぷ豚」トッププレイヤーの一人でありコミュニケーターも務めて頂いているtakoyakimanさん(@cryptako)からの質問にもお答え頂きましたが、紙面の都合上、別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。そちらは、よりゲームに深く関わる質問になっていますので「くりぷ豚」ユーザーはさらに必見になっています!
あと今回のザック井上氏の質問回答を私がラジオ形式で紹介し、独自のコメント解説をする音声配信を予定しています。よろしければそちらの方にもご期待ください!
ありがとうございました!
《2020/7/22追記》後編(タコ焼き美味しいな♪)記事公開しました!