なんとなく前回の続きです。
クリスペはクリスペというカードゲームを今まで通り運営しているだけではちょっと無理なんじゃないかというの前回の問題定義で、
回答としては、「トーナメントに使えないカードを追加生産することで遊びの幅、サービスの使用用途を広げるとともに収入源を増やそう」という事でした。
さて今回ですが、クリスペ運営が所有している謎の権利、NOVABLITZについてです。
NOVABLITZというのは「ターン制・リアルタイム・デジタルカードゲーム」という、よくわからないゲームなんです。
1対1の対戦型カードゲーム(DCG)なんですけど、ターン進行が2人同時で進行するんですね。で、やることは全部早い者勝ち。という異色のカードゲームです。
で結構プレイヤーに要求するスキルが高くてですね。やることは他のDCGと大差ないんですが、カードの能力を知ってないと何されたかよくわからないし、その上でどのタイミングでどのカードを出すのかという駆け引きが求められます。
かなり上級者向けなんですね。
その辺が災いしたのかわからないのですが、このゲームの運営は一回経営破綻していまして、紆余曲折の後、現在のクリスペ運営に買い取られました。
そして、クリスペ運営の手によって日本語ローカライズがされたのですが、そこから先、特に人を呼び込むためのキャンペーンも行われず、プレイ人口もほぼ皆無な状態になっており、実質的にNOVABLITZは息をしてない状態です。
普通に遊べるんですけど、とにかく人がいない。他の人と対戦できない。
そのためログインする人もいないという状態が続いて、いまゲーム人口は全世界で30人くらい(ゲーム内リーダーボード調べ)という状況です。
そのため、立て直しが必要なんですけど、とてもそんな余裕はないという状況が見えてきます。
そうなると、せっかく日本語にローカライズしても、使用用途がカードイラストをクリスぺのカードにするくらいしかないというのは、あまりにも勿体ない。
「電気代勿体ないですよね」とか言われかねないわけですよ。
で、こんな状況のカードゲームを再興させるのは成功率も低いし、宣伝などでコストもかかるしで、普通は潔くサービス終了するのが賢明だと思うんです。どんどん人々の記憶からこのゲームの情報は無くなっていってしまうわけですから。
しかしですね、クリスペ、マイクリといったブロックチェーンゲームで培われた必殺技があるんですね。
ブロックチェーンとはあんまり関係ないんですけど。
結論を先に言うと、運営をやる気のあるユーザーに丸投げします。
技術トラブルだけクリスぺ運営が行って、プロモーション、イベント、カード能力調整、販売価格の変更等は全部ユーザーに投げてしまいます。
方法としては次のような形を取ります。
「NOVABLITS経営ギルド参加券」を作ってオークションで販売します。
「NOVABLITS経営ギルド参加券」の特典は以下の通り。
・NOVABLITSの全データの公開
・NOVABLITS関連の経常利益の50%
・クリスペでの限定称号
・NOVABLITSスタッフクレジットへの記載
・NOVABLITSに関する全データを変更する権利
これには
・カードのパラメタ変更
・1ターンの時間制限などのシステムパラメタ
・「全ユーザの所有カード初期化」や「特定のカードを付与させる」といった
ユーザーデータの変更
・クリスぺで使用できるNFTプロモーションカードの発行と付与
が含まれます。
・有効期限は1年間だが、継続する場合は前回購入時と同じ価格で優先的に購入できる。
では一つずつ具体的に内容を見ていきます。
・NOVABLITSの全データの公開
運営の一人になるので、全データの閲覧が可能になります。
というか、データの管理画面に入るIDとパスワードが付与されます。
当然守秘義務が発生して、誓約書も書くことになります。
・NOVABLITSの関連の経常利益の50%
多分現時点ではサーバの維持費などで経常利益がマイナスなので、意味を持ちませんが、奇跡的にNOVABLITSの売り上げが伸びた時のご褒美です。
後、付け加えるなら、「NOVABLITS経営ギルド参加券」の販売収益自体は関連の経常利益に入りません。
・クリスペでの限定称号
名誉ですね。お金だけ出して、この辺の特典だけもらうというのもありということにしましょう。いわゆる「スポンサー」です。
・NOVABLITSスタッフクレジットへの記載
名誉その2。なかなかゲームのクレジットに名前を載せるって難易度高いと思うので記念にどうぞという感じです。
・NOVABLITSに関する全データを変更する権利
・カードのパラメタ変更
・1ターンの時間制限などのシステムパラメタ
新しい効果のカードを作るのはプログラミングが必要ですが、「3/3」を「3/4」にするのならすぐにできるはずです。
そうやって環境のバランスを調整する権利を与えます。
システムパラメタについても同様です。デイリークエストの内容(15勝ってちょっと多くない?とか報酬を変更したらどうだろうとか)を変えるのも難しくないはずです。
また、調整するパラメタの入力作業自体、NOVABLITS経営ギルドのメンバーつまりユーザーがおこないます。
お知らせもNOVABLITS経営ギルドが行ったほうがよいと思います。
クリスペ運営がでてくるとしたら、サーバーがダウンしたときですかね。
・「全ユーザの所有カード初期化」や「特定のカードを付与させる」といった
ユーザーデータの変更
あえてもう一度言いますと「NOVABLITSはすでに死んでいます」
そのため、現在の全データをワイプして1からやり直すのも全然ありだと思います。
「NOVABLITS」という名前を辞めて違うゲームとして再出発するのもありです。
「CRYPTOBLITS」とかね。
そうすれば違うゲームなので、合法的にデータのワイプができます。
また、逆に一定の金額を支払ったプレイヤーに全カードを付与するというやり方もありです。(買い切りゲーム化)
あと、自分のユーザーアカウントに全カードを付与するとかも当然ありです。
カードを売買できないので実質的な資産になりませんし、例えばイベントでボスを演じる場合などにも不便なので。
もっと言うと、運営しか持っていないカードを作るとかも全然アリです。
・クリスぺで使用できるNFTプロモーションカードの発行と付与
メイン案件です。ここだけお金のにおいがします。
NOVABLITSのプロモーションとして、一番身近で有効な存在がクリスペです。
それなりに強いカードをもらえるとなった場合、NOVABLITSを触ってみようと思う人もそれなりに出てくると思います。
でも強いカードをバンバン刷ってしまったら、クリスペにダメージが行ってしまいます。そのため「NOVABLITS経営ギルド参加券」は運営から購入する必要があるわけです。実質、クリスペ運営からプロモーションカードの束を買っている行為なんだと思ってください。
そのため、発行するプロモーションカードの量の設定次第で「NOVABLITS経営ギルド参加券」の値段(オークションの開始値段)を設定するべきだと思います。
目安としては
・ゴールドカード2種×30枚=60枚 単価500SPL 合計30,000SPL
・シルバーカード1種(全員プレゼント用)×400枚 単価100SPL 合計40,000SPL
・シルバーカード3種(限定用)×50枚=150枚 単価200SPL 合計30,000SPL
これで締めて10万SPL。「NOVABLITS経営ギルド参加券」を10口に分けて、
1口=1万SPLで販売くらいでしょうか。ちょうど普通のギルドみたいになりました。
カードを実質買っているので、プロモーションカードをNOVABLITSのゲーム内アイテムと抱き合わせ販売するとかも可能とします。
また、NOVABLITSの再生計画を実行したんだけども、全然人が集まらなくて計画がとん挫してしまった場合、「NOVABLITS経営ギルド」参加者でプロモーションカードを分け合うのもアリです。この辺の価値が最低保証になりますね。
・有効期限は1年間だが、継続する場合は前回購入時と同じ価格で優先的に購入できる。
そんなわけで、クリスペのプロモーションカードを発行する以上、定期的にクリスペ運営にお金を払わなければなりません。
そのための1年更新です。
ただ、万が一旨味が出てしまって、次回から参加券の値段が5倍になってしまったりした場合、値段が上がったのは前期に活動した人の実績なので、前期と同じ値段で購入できる特権を与えます。
長々と書いてきましたが、本当にもったいないし、失敗しても実質的なダメージが無いので、(もはや失うものが無いので)クリスペ運営がお金を出さない形でいろいろできるのではないかと思っていることを伝えたかったです。
ぶっちゃけ、普通に復活させても上手くいかないと思うんですよね。
なので、ちょっと話題性があることをやったほうがいいし、せっかくいろんな条件がそろっているのだからと思います。
それでは。