予告通りくりぷとこあらさんの記事を受けての僕なりの見解です。
こりぷとこあらさんの記事では、
・ユーザーがお金を支払って自分でカードを発行できる機能
・発行したカードは公式大会では使用できない(アンオフィシャルカード)
→専用のレギュレーションで遊ぶ
という機能を作ると、クリスペにメリットがあるよと訴えています。
それは
・アンオフィシャルなのでカードパワーの調整がいらない
・運絵の追加収入源になる
この2つはとても同意するとことでありまして、特に「追加の収入源」というのは大きいです。なぜなら、クリスペのためにお金を使ってくれる人たちがお金を使おうにも使い道が他にないからですね。レジェンドは沢山出せないという事情と、ゴールドカードをこのまま発行し続けると、購入してもデッキに入れる必要がないカードが大量に発生してしまうことになるからです。
もう少し詳しく書きます。
クリスペはカードの価値担保を宣言している関係上、販売したカードをトーナメントで使用不可にすることはできないし、買取保障を掲げているため、カード能力の変更(バフ、ナーフ)を非常にやりにくいです。
この問題は実はユーザー数が増えると解決するのですが
(カードの発行数が少ないため、需要に対するカードの現存数が足らなくなり、今までと似たような効果の別カードを販売しても購入需要が発生するため)
現状のクリスペにはあまりユーザー数が増えるような要因は見つかりません。
なかなか仮想通貨は一般的になりませんからね。
その上、仮想通貨ゲームとしての強みを放棄すると、クウォリティの低さが悪目立ちするので、なかなか触ってもらえない。ぶっちゃけ無料でもやってもらえないんですよ。これは当然、同じように基本無料で面白いゲームも動画もあふれていて、新しい娯楽が入る余地がないわけです。
つまり、現在のクリスぺはぶっちゃけ同じ人が大量にカードを購入している状態であるため、どんなカードを出しても大体発行数=購入数が同じになると考えられます。
そして、もう転売って雰囲気じゃないので、欲しい分だけカードを買って、自分て使って終わりなんですよ。そのため、ずっとアクティブにゲームをやっている人(公式ショップで定期的に購入している人)は難なくカードが揃う上が、今から始める人はカードが全然そろわない状況に放りだされてのスタートになるので、ハンデキャップ感が凄いです。ますます新規参入が難しいと。
以前の記事では、「宗教組織みたいに、現行ユーザーが知り合い連れてこないとユーザーは絶対に増えない」と訴えました。
今回は別のアプローチで「少ないユーザーでこのゲームを回すためにはどうすればいいのか」ということを考えます。
そんなわけでメインテーマの「財政健全化」について考えます。
ユーザーは当然強いカードを求めます。
弱いカードしかない(でもイラストらうとは奇麗)カードパックを販売して大量在庫を抱えてしまったカードゲームを僕はいくつか見てきました。例えば、アクエリアン・・・おっと。
先人の知恵でカードの強さを別の方向にずらす方法というのはよく使われます。
今までスペルが強かったのが、今度はユニットが強くなる。今まで軽量級が強かったのが、今度は重量級が強くなる、といった具合です。
しかしこの手はカードのローテーション(今まで使用できたカードが弱くなる、もしくは能力を下げられる)が前提です。
今の強いカードを強いままにしてさらに単純に強いカードを出したら、今までのカードが相対的に弱くなるだけです。または今までのカードで十分対応可能なので、買う必要がないということになってしまいます。
特定の手段でのみ強くなるカードを売るという手段があります。「戦士」だけに相性のいいカードとか。最近はこの手のカードが売られていることが多いです。
これはとりあえずカードを増やす延命の手段としてはよいのですが、実は「そのカードを使った種族デッキ」と「他のカードの種族デッキ」が大体同じ強さになるようにしないといけないので、結局のところ1デッキ分しか買う必要がない。つまりあまりカードが売れないということですね。
大会の商品に配るには向いているかもしれませんが、販売するとダッチオークション方式の関係上全体のゴールド相場をどんどん押し下げていってしまいます。
※ダッチオークションの販売開始価格は前回の最終価格を参照するため、売れないゴールドカードがあると、次に販売するゴールドカードの販売価格も下がってしまう。
つまり手を打たないとどんどんゴールドカードの価格が落ちていくと。
みんなが安い価格でカードを購入できるため、良いこともあるように思えますが、
そもそもこのゲームにお金を支払っているユーザーは平均1000SPLで販売されていたゴールドカードが平均500SPLになったからといって3倍の枚数買うのかというと、そうではない。
そもそもデッキに2枚しか入れられないし、欲しい人はみんな買っているから転売市場が盛り上がらない。だから余分に買わない。
結果、お金を出す気がある人が出したくても出せない状態にあると思われます。
これは非常にもったいない。
そこで新商品の開発が必要になるわけです。
でもクリスペの運営は新ゲーム開発も同時になっているのでぶっちゃけそれどころではない。
そう言う点からすると、くりぷとこあらさんの提案は凄く良くて
・公式トーナメントで必要ないカードを販売できる
・発行権購入時点で運営としては全発行カードが完売になるので、安定した収入になる
ということです。
懸案事項としては
・「アンオフィシャルカード」というレアリティを追加しないといけないこと。
・「アンオフィシャルカード」を使うフォーマットをシステムに組み込まないといけないこと。
この工数が捻出できるかということにかかっていると思います。
できてしまえば、一定数は売れると思うんですよね。買いそうな方が提案しているので。
一応僕も似たようなことを考えていたので、書いてみようと思います。
僕の案はこれを作る権利を売ることです。
「りーちゃん」を売るわけではないんですけど、いわゆる「トーナメントでは使いようがない記念カード」を作る権利です。
こっちのパターンも可能です。
ブロンズ絵違いですね。
・トーナメントでも一応使える
・能力を提案できない
という点を除いてくりぷとこあらさんの案と同じような感じです。
僕の場合設定価格が結構高くて、
制作カード1種類につき
単価:1枚100SPL
数量:100枚以上
つまり、最低1万SPLの投資が必要です。
また、カードはすべて購入したプレイヤーのアカウントに転送されます。(採掘には追加されません)
想定用途としては、
①自身で開催したコロシアムに対する賞品
②「社員証」ならぬ「ギルド証」
そして
③宣伝
です。多分①②は想定範囲だと思うので③についてだけ説明します。
要するに、他のサービスのプロモーションカードを作るってことですね。
「株式会社Gaudiyのプロモーションアイテムのプロモーションカード」です。
コスト10て。
「りーちゃん」「むじょる」「ディープヨシュカ・チョコラート」の能力からすると、これくらいの強さで十分な気がします。
なので、例えば「ナイトストーリー」のプロモーションカードを発行したり、そのカードをNFTコンバーターで自分のゲームのアセットに変換できるようにしたり、作ってしまえば自由自在です。
ポジティブな広告としていいアイテムになるのではないでしょうか、特にブロックチェーンゲーマーに対しては、誘導率が非常にいい広告媒体として機能する気がします。
当然プレイヤーの流出は予想されますが、そもそもクリスペ自体、1日中プレイするような設計ではないので、両立してくれる可能性は高いと思います。
そうすると、最終的にクリスペのユーザーが増えるかもしれませんね。
広告の力でブロックチェーンの中心になれるかも。
今回の提案は以上です。