2017年の時点で、銀行口座を持つことができない世界人口は17億人以上います。
『Global Findex 』の報告書参照。
特にアフリカ、アジアの各地域をはじめとする発展途上国に多い現状。
なぜ銀行口座を持てないのか?
理由としては
・貧困である
・口座開設に維持費がかかる
・手続きが通らない=アイデンティテ(自分の存在を証明を認めてくれるもの)が無い
・銀行までの距離がとてつもなく遠い=そもそも近くに無い
という要因があります。
それを解決すべく方法にブロックチェーン技術を用いたドイツの面白そうな
スタートアップを見つけたので紹介したいと思います。
ちなみにこのTaqanuは古代セム語の一つであるアッカド語で安全を意味します。
これを使えば、住所や公的証明書を提示できない場合でも、
ソーシャルメディアやインターネット上のデータや履歴、
当人の携帯電話を使って本人確認を行うことで、
ブロックチェーン技術に基づいたデジタルID(秘密鍵)を発行することができます。
そして、これをもとに銀行口座を開設することができ、
デビットカードを作成しお金を必要なものに使うことができます。
つまり、様々なサービスにアクセスすることができ、
生活しやすい環境を作る基盤にする事ができるのです。
例えば、商品売買をインターネット上で完結できるのはもちろん、
学習教材をインターネット上で購入し
質の高い学習教育ができたりなど、選択肢が増えてきます。
ただ前提として、携帯電話を所持しているという難易度や
インターネットに繋がるか、などのインフラや法整備などの
課題がまだまだありそうです。