普通に沢山あるのですが、「ILP」でなら解決できる問題は具体的には下記の2点です。
・調達後に支払う税金が高い
・独自トークンに価値を提供する必要がある
(ユーティリティトークン?ETHでの支払いのほうが便利だからいらねーんだよ!!「ICOでお金集めたいでーす」って素直に言えや問題)
FLAT(Future Loan Access Token)モデルを使ったローン型資金調達、
それがILP(Initial Loan Procurement)です。
これだけではさっぱりわかりませんので解説致します。
FLAT:借金手形、このトークンの保有者に「設定された割合の営業利益から返済」が発生する。直訳でローンにアクセスするための未来のトークンILP:FLATを投資家に売りつけるICOの事
まず、ICOは利益計上になるという問題があります。
下の図の通り、ICOは法人税で40%、ILPは借り入れ(借金)のため設定した利息がホルダーへの支払いとなります。
今まではICOで調達した金額の40%が国のものでしたが、ILPでは設定した利率(図は暫定で20%)が国ではなくホルダーへ返済されます。
利益じゃなくて借金だから課税対象にならない。という理屈ですね
ICO実施者「便利なサービス作ります!!!サービスの決済手段としてDKG(独自)トークンをを発行します!!!!!!」
結構なプロジェクトが上記のような状態ですが、これって法定通貨、ETHやBTCでの決済の方がサービス利用者は楽ですよね?
海外のICO分析家でも「トークン用途」に関して分析していますが、総じてユーティリティトークンの価値は低いと分析されています。
だってわざわざ独自トークンの発行とかサービスの上では必要じゃないですから・・・
その点がILPでは「サービスでの営業利益のXX%を返済」という形なので無理にトークンをエコシステムに組み込む必要がありません。
FLATはただの借用書ですからね。
色々プロジェクトを調べていて面白い資金調達方法だなとは思いましたが、プロジェクト自体の話題性はあまりないため私は投資しません。
ICOの投資は極論ですが「上場後にICO価格より高額で欲しい人がいくらいるか」だけで投資決断を行いますので、blockhiveの注目度具合から投資対象としての価値は低いと考えます。
以上、本当に簡単にですがILPの概要を記載しました。今後注目されるようであれば更に深い考察を掲載予定です。ご拝読ありがとうございました。