ブロックチェーンは【P2Pネットワーキング・非対称暗号・暗号学的ハッシュ】の3つの要素から構成されています。
今回は【P2P分散ネットワーク】がどのような役割を果たしているかを掘り下げていきたいと思います。
P2P分散ネットワーク
まずはじめに、【分散システム】について・・・
【分散システム】とは数多くのコンピューターが連携して動作するシステムのことをいいます。
そして、ブロックチェーンもこの分散システムの一種。
P2P(Peer to Peer)とは2台のノード(コンピューター)が互いに1対1で接続して通信する方式
そして、このP2P形式がたくさん集まり、それぞれがP2P形式で接続された状態がP2P分散ネットワークになります。
特徴と機能
ここで抑えておきたい特徴の一つとして、耐障害性にとても優れているという性質を持っています。
どういうことかといいますと・・・
このP2Pに参加するノード(コンピューター)は、すべて対等な機能を持ち、誰か一人だけ特別な役割を持つということはありません。
したがって、もし仮にどこかノードに問題が発生したとしても、P2Pネットワークが影響をうけることは少なく、分散されている規模が大きければ大きいほどどんどんと耐障害性に優れて行くのです。
※ビットコインのネットワークでは誕生してから今現在まで、まだ一度もシステムがすべて停止するといったことは起きていません。(ゼロダウンタイム)
その反面、ノード数があまりに少ないネットワークではシステムのリスクが高くなってしまいます。安全性はノード数の数に比例するとも言えますね。
ゼロダウンタイム
サーバダウンしないことをゼロダウンタイムといいます。
ブロックチェーンには、データベースとサーバという概念はなく、世界各地にブロックチェーンを構成するノードが点在しているため、サーバダウンは発生しません。
よって、止まらずに稼働し続けることができるのです。
その反面、仮に何か問題が発生したときにこの【止まらず稼働し続ける】というシステムが働き、システムを止めたくても止めることはできないというトレードオフが発生します。
今回参考にした書籍
【いちばんやさしいブロックチェーンの教本】
図表つきの解説もあり、とてもわかりやすくおすすめです。