そもそも、地域の活性化ってなんでしょうかね?
人口の減少、商店街の衰退、地場産業の衰退などにより、地域経済が成り立たなくなり、行政も含めて危機に瀕している地域を経済的に蘇らせることが地域の活性化でしょうか?
地域が経済的な自立をして、さらなる成長をしつつ、未来に向けて循環していくためには、お金を地域に呼び込み続け、収支を黒字にする必要があります。
そのために、移住者を増やす、観光客を増やす、企業誘致や地場産業の振興、日本全国、各地で行われています。人や事業はお金を連れてきますからね。でも、どれだけ成果があるのでしょうか?
補助金ありき、行政主導、経済的な循環を成し遂げるための計画や経営管理がなされていない。助成期間に合わせて施策も終了。
ゆるキャラがはやれば全国各地でゆるキャラ、というように成功事例を猿真似して、地域にあった独自のアイデアや事業による取り組みを行うことができていない。
活性化を望んでいない地域の人も多い、排他的な傾向が残っている地域、外部から来た人たちを受け入れることができない。
以上は、よく言われている問題点ですね。私も、まちづくりの現場で体験してきました。保守的で閉鎖的、新しい取り組みよりも、過去に成功事例がある取り組みが受け入れられるなど、活性化されるはずがない環境が地域には揃っています。
時代に取り残された産業が衰退して、魅力がないから人口が減っている地域。これを立て直すのは、不可能に近いと思います。世界遺産になるような魅力的な観光資源、世界中から注目されるような伝統的な産業、このようなものが地域に存在していても、容易なことではなかったのですから。
企業の世界で見ると、10年以内に90%以上が廃業してるといわれ、成功している企業でも賞味期限は30年?そんな現状で、地域という縛りがあり、衰退してしまった地域の事業をその延長線上で再生することは不可能です。
観光資源や伝統的な産業は、今の時代に合わせて整備しなおし、新たなアイデアや新製品も加えて、魅力的なものへと昇華させることで、全く新しいものへと生まれ変わります。オープンで革新的でなければ、成し遂げることはできません。
一方、保守的で閉鎖的な地域、小さなローカル利権にしがみつく権力者、淘汰される地域があるのは自然なことだと思います。
グローカルとは、グローバルとローカルを組み合わせた造語ですが、まだ使われているのでしょうか?
地域の活性化とはいえ、グローバルに、ボーダーレスに取り組まなければ、成功の可能性はありません。
まちづくりでは、地域を学び、地域を知り、地域の魅力を発掘するところから始まります。グローカルな地域活性化でも、まずは同様に魅力を発掘します。異なるのはその先、その魅力を世界中に情報発信して、グローカル化を図ることです。
発掘して世界中に発信された地域の魅力が、世界中から認められた場合には、世界中から様々なアクションを集め、それがブロックチェーンを形成し、事業化が進む?
思いっきり漠然としていますが、これからの時代は、ローカルなことであっても、ブロックチェーンのような形で、世界中の信頼とつながりあって、目的を成し遂げることが必要だと、直感的に感じています。
ALISで何ができるのか、大きな期待を込めて妄想をしています。