ブロックチェーン技術によって
・土壌や農産物の生産に関する情報の管理しやすくなり
・農産物のトレーサビリティが向上する
農家にとってもメリットがあると言われていますが
それは、加工や販売などの事業を行っている大企業と取引のある
大規模農場にとってのことです。
地域で有機農業に取り組む家族経営の農家が
メリットを得ることは難しいでしょう。
”情報管理”、”情報発信”、”情報共有”のための
手間やコストをかけられないからです。
直売所に顔写真と一言メッセージを掲載するのが精一杯です。
有機農業に取り組んでいる農家の中には
有機JASの認証を受けていない農家はたくさんあります。
平成25年の農水省の資料では
有機農業とされている1.2万戸の農家のうち
3分の2は、有機JAS認証を受けていません。
有機JASの認証があった方が良いに決まっていますが
認証を受け、維持していくことは難しいのが現実です。
このような状況ですから、家族経営の有機農家は
ブロックチェーン技術による
・土壌や農産物の生産に関する情報の管理しやすくなり
・農産物のトレーサビリティが向上する
といったメリットを得ることはできないのです。
農林水産省で平成25年8月21日(水)に開催された
食料・農業・農村政策審議会 企画部会
第1回 有機農業の推進に関する小委員会
で配付された
資料6-1”有機農業の推進に関する現状と課題”
(生産局 農産部 農業環境対策課)
によると
有機農業に取り組んでいる農家数(平成22年)
・全国の総農家数:253万戸
・有機農業 1.2万戸(0.5%)
内訳 有機JAS 4千戸(0.2%) 有機JAS以外 8千戸(0.3%)
資料:2010年世界農林業センサス
平成22年度有機農業基礎データ作成事業報告書 表示・規格課調べ
何も対策をしなければ
大規模生産者と家族経営の農家との二極化は進むばかりです。
では、どうしたら良いのか?
その鍵は、ALISと仮想通貨です。
続きは、
ー 仮想通貨で有機農家をサポート (その2)ー