以前の投稿の続編
と言うか、見方を変えての投稿です。
経理部門は必要ない
もっと正確にいうと、
今までの経理部門なら必要なくなる!
ですかね。
自分がシステムエンジニアの仕事から
経理の仕事へと
全く違う職種へと転職したのは
簿記の面白さと数字を扱う楽しさが魅力だったから。
8年間ほど、外資系企業と日本の上場企業で
原価計算、月次決算、予実管理から
決算、有価証券報告書の作成まで
一通りの経理業務を経験しました。
そうなると欲が出てきます。
もう少し、経営の役に立ちたいと。
その当時、
会計システムに経営分析機能はなく
分析ツールもなかったので
エクセルやアクセスを駆使して
様々な経営分析資料作りました。
でも、結局その会社では
それ以上役に立って欲しいという要望はなく
老後2000万円不足問題ではないですが
余計な資料を作るなと、、、
企業内の経理担当者では
経営との距離を埋められなかったので
直接経営者と仕事をする
経営コンサルタントに転身しました。
改めて、コンサルタントとして
経理部門を見てみると
システムの進歩があるにも関わらず
相変わらず
昔と同じような仕事をしています。
さらに
内部統制が重要視されている時代ですから
細かなチェック作業は大切なのですが
システムが対応してくれて仕事が減ると
新たに、その外に似たような仕事を作ったり。
そんな経理部門ですから
経営者からは間接部門として
邪魔者扱い。
上場を目指すとなると
仕方なく人を入れるという程度の扱い。
経理の人間は、毎日数字を見ているので
見えないものが見えてきます(笑)
なので、それを前向きに活かして
新しい仕事を作って欲しいと思います。
AIに負けないような仕事。
もっというと、
AIにサポートしてもらうような仕事です。
今までの経理部門の仕事であれば
大部分をシステムやAIに任せた方が
確実ですからね。
会計監査や税務調査で
この資料を持ってきてください
と、総勘定元帳に付箋をつけられたところの取引に
仕訳ミスや問題点が潜んでいるように
数字を見て第六感のようなものが働きます。
また、数字の意味も見えてきます。
単純に売上が増えた減ったというだけでなく
会社がこういう状態にあるとか
このあたりが経営上の問題点だとか。
見えてきます!
偉そうなことを書きましたが
経理の仕事を始めた頃は
数字の羅列にしか見えませんでした。
でも、経験の仕方によって
数字が意味を持って見え始めます。
これは、とても面白いことです。
ただし、
英語を聞いていれば英語を学べる
ということがないのと同様に
単に数字を見ているだけではダメですね。
経営にも興味を持ち
財務諸表の見方や数字の意味を学び、
日々、意識して数字に接するように心がける必要があります。
そうすると自然と身につき始め
ある日
数字が意味を持って浮かび上がります。
身についた数字を見るスキルを
経営に生かす情報を生み出す仕事。
昔は
仕訳を元帳に手作業で転記するような作業をしていました。
これでは、経営に生かす情報を生み出す余裕はありません。
今では、このような作業は
システムがまかなってくれています。
今後も、システムの守備範囲は
広がって行くものと思います。
経理業務が一歩先を目指す環境は整い
もっと面白い仕事ができるチャンスの時は
訪れています。
経営者も、
経理から上がってきた情報を
経営に活かす努力をして欲しい。
そして、経理がさらに上を目指せるように
見たくない情報だからといって
受け取らないということのないように。
そして、
より一層、経営の役に立つ部門になるように
経理部門をサポートしてもらいたいものです。