我が家では毎年雨水頃になると「ひな人形」を飾るというイベントが発生します。
ひな人形は「飾り方」があり、烏帽子や冠、三人官女と五人囃子の位置関係など色々あり、毎年地味に手間取ります。
と、そんなわけでひな人形のお話。
向かって左上の段に男雛(おびな)、手には笏(しゃく)という聖徳太子が持っているのと同じヤツを持っています、元は公事でカンペを貼るのに使ったりしていたようですね(飾り太刀を持つ場合もあるそうです)。
向かって右上の段に女雛(めびな)、手には秘奥義…じゃない檜扇(ひおうぎ)を持っています、こちらも元はメモ書き用で、内容が多すぎて笏1枚では書ききれない時に、笏の枚数を増やして扇状に持ったのが桧扇の始まりと言われています、どんだけカンペ必要だったんだ。
男雛と女雛の正面と間にあるのは三宝揃、三宝の上に瓶子(へいし)を乗せ、熨斗をし梅の花を飾り長寿を願うそう。
下段には三人官女。
中央には眉を剃った既婚婦人、お歯黒をし、三宝(盃)を持ち、
左右の2人は未婚で眉はそのまま、お歯黒はしない方が長柄銚子、銚子を持ちます。
未婚とか既婚とかも決まりがあったんですね、これは厳しい。
桜を使うのは「魔除け」「邪気払い」の為のようです。
もっと立派なやつだと
最上段には金の屏風、雪洞(ぼんぼり)が照らし、
三人官女の下には五人囃子が笛、太鼓、小太鼓、謡(うたい)で場を華やかに。
随臣「右大臣(若者)」「左大臣(老人)」、仕丁、お道具の段がありますが
それはもうお片付けが地獄になりますので、購入の際はご留意を…。
飾りは中心線に合わせ、なるべく中心に飾るのが良いとされているので、
二人の場合、三人の場合と考えつつ等間隔に並べましょう。
ちなみに
「嫁に行き遅れる」は片付け不精でけじめの無い人ではいけないということで各地に広まってしまった民間伝承で、片付けるのには特に決まりはありませんが
出した方が良い日はあります。
まずは節分後の大安 2022年2月5日/2月11日/2月17日/2月23日/3月1日
雨水の日 2022年2月19日
ほぼ過ぎとるやんけ!
ちょっと取り上げるのが遅すぎましたね。
ちなみに前日や当日に飾る事を「一夜飾り」と呼び、とても縁起が悪いとされているようです、唐突に準備するお通夜や葬式を連想させてしまうからだそうです。
お雛様を片付けないと「お嫁に行き遅れる」がオカルトなのは分かりましたが、いつまでも片付けずに汚してしまったり、お供え(ひなあられや菱餅)が腐るほど置いておけば、子供の教育上よくないという事でもありますので、お休みの日に家族で片付けるのも良いですよ。
ではでは。