CBDCは、Central Bank Digital Currency(中央銀行デジタル通貨)の略称である。
言わば、政府が発行する暗号資産(仮想通貨)である。
有名なところで行くと、既に中国で試験運用されているデジタル人民元が挙げられる。
アメリカをはじめとする先進国でも、通貨のデジタル化がすすめられている。
EUはCBDCの運用については一旦検討する姿勢を見せていたが、11月に入りデジタル通貨の発行を提言し、前向きな姿勢をみせた。
CBDCの特徴
政府(中央銀行)が価値を担保するため、デジタルドルであれば米ドルのデジタル円であれば日本円の価格と同等の価値となる。
つまり、現在使われているようなお金の代わりとなる。
現在試験運用中の中国デジタル人民元を例にとると…
ビットコインの資金管理システム(UTXO)など既存の技術を応用し、貿易や企業間、個人間などでの資金の流れが管理可能になる。
デジタル人民元では実装されていないが、スマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約の交渉や履行ができるシステム)なども組み込むことができる。
契約の自動化ができ、決済期間の短縮や不正防止、仲介業者を介さないことでのコスト削減なども期待される。
CBDCで何が変わるか?
現在、PaypayやSuicaなどの電子マネーなど、多くの場所で支払いが可能になっている。
しかし、いつでもどこでもその支払いが可能かというとそうはいかない。
今のようにインターネットや電子機器に依存している限り、災害などによって電気的な障害があった時点で決済が不可能になる可能性は大いにある。(そういう点で言えば現金はどこでも使えるので優秀である。)
国が統一して電子通貨の取り決めがあれば、スマホ(または専用のウォレット)さえあればいかなる状況でも決済ができるようになる。
「いつ、どこで、だれが、どこ(だれ)に、どれくらい」送ったかが資金を移動するたびに記録される。
資金の流れが分かることで、不正に取得したお金のマネーロンダリング防止などに役立つ上、通貨偽装の防止もできる。
その他、所得がどのように使われたのかの管理もできる
個人としては税金の申告が簡単になり、税金の剰払いや払い忘れを防ぐこともできる。
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など様々なメリットが期待されている。
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