の続き…。
講和を求めるギブオン人
イスラエルの民たちの征服はなおも続きます。
エリコやアイでの出来事を耳にした周辺の国々は、イスラエル軍に対抗すべく連合軍を結成し戦いに備えようとします。
その中で、ギブオンというアイよりも大きく立派な都がありました。
ギブオンの民はイスラエル兵による聖絶(破壊しつくされ神に捧げられること)を恐れたためか、自らイスラエルの傘下に入ろうと近づいてきます。
ギブオンの民は、見たこともない滑稽な衣装を身に纏い、まるで遠くから旅をしてきた民族を装います。
12の部族の族長たちは交渉の場に赴き、ギブオン人による長~い陳述を聞きます。
彼らの、神への理解が伺い知れることや貢物の食料や奇抜な身なりに、最初は疑っていたイスラエル民も段々と彼らを信じるようになっていきました。
その結果、族長たちは貢物を受け取りギブオン人たちに和を講じる盟約を結びました。
嘘がバレるギブオン人
何とか聖絶を免れたギブオン人。
しかし、彼らのピンチはまだ続きます…。
盟約を結んで三日後…。
妙にここら一帯のことに詳しかったり、気候に慣れていたりと、彼らがギブオン人であることが少しずつバレていきました。
これに怒ったイスラエルの民は、ギブオン人たちを聖絶することを訴えました。
しかしヨシュアを始め12部族の族長たちは、彼らを滅ぼすことはしませんでした。
理由は明らかになっていませんが、
という神との契約を履行したに過ぎなかったのかもしれません。
その代わり、彼らに奴隷として働いてもらうことにしました。
イスラエルの民を誘惑しないよう神の家(祭壇など)での仕事に就きます。
一生の間、芝刈りや薪割り、水くみなど神のための仕事を任されることになりました。
(その後彼らは、城作りや神殿作りなど色々な場面で活躍する姿も記されるようになっていきます。)
こうしてヨシュアの傘下に入ったギブオン人。
これを聞いて黙っていなかったのがエルサレム王アドニゼデク。
アドニゼデクは、ヘブロン、ヤムルテ、ラキシ、エグロンの王に遣いを出し、裏切りのギブオン人、侵略者のイスラエル人と戦う準備をするのでした。
続く↓