我々が食べてるバナナはクローンで
そのため強力な1つ病気が発生すると
一気に感染が広がり絶滅すてしまい
最近その病気らしきが発生してます
海外はこれをバナナ黙示録だと言い
「バナナゲドン」と呼ばれる様になり
バナナが食べられなくなると我々は
かなり影響の大きい問題になります
最近アメリカのマサチューセッツ大学
アマーストのリージュンマー氏が
バナナを殺す病気を分析しその一部を
解明することに成功しました
リンゴと同じ様にバナナにも種類があり
加熱料理される大きなプランテンや
赤茶色の皮をしたモラードや
小ぶりで皮が薄いラルンダン等あります
でも世界で一般的に流通してるバナナは
キャベンディッシュ一種類でのみで
国際取引されるバナナの殆どを占めてて
どの国でも1種しか売られていません
そのためキャベンディッシュは
「世界のバナナ」として確立されており
それ以外の種を世界に広めるのは難しく
美味しさも落ちてしまってます
しかし最近キャベンディッシュが
フザリウム属の病原菌の寄生により
バナナパナマ病が発生しバナナ達が
被害を受けているのです
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この病気に感染すると葉が変色したり
萎れたり最終的に枯れて死んでしまい
同一遺伝子型の今のクローンバナナは
一気に感染拡大してしまいます
生産は個体差を無くす為花粉を使わず
茎や根の一部を植えたり茎の根元から
新芽を取って苗木にし増やしたりする
無性生殖を行っています
その為1つのキャベンディッシュが
バナナパナマ病になると世界中全ての
キャベンディッシュが感染してしまい
広まれば種としての全滅もあり得ます
1950年代には主流のバナナだった
グロスミッチェルがバナナパナマ病で
壊滅してしまい耐性を持っていた
キャベンディッシュが生き残りました
しかし今回キャベンディッシュが
新種のパナマ病の出現で近い将来
バナナに2度目の絶滅が訪れそうで
そんな中一筋の希望を見出しました
1950年代以降キャベンディッシュは
世界に広まり大人気を獲得しましたが
1990年代にバナナパナマ病が再び
発生という恐ろしい報告がされました
その時以来新しいバナナパナマ病は
東南アジアやアフリカやアメリカまで
まるで山火事や野火のように広り始め
2度目のバナナの終末が訪れそうです
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しかし10年間の研究の結果病原菌は
カビのフザリウム属の病原菌と解り
このカビ36種類を解析し比較して
「Foc TR4」というカビと判明しました
マー氏も「キャベンディッシュを殺す
TR4は昔バナナを滅ぼした種から
進化した物ではない事が分かった」
と述べていてます
そして菌が一酸化窒素を作り
キャベンディッシュを攻撃していて
菌類が一酸化窒素を出すと免疫が弱り
他の菌類も感染しやすくなるのです
今回「Foc TR4」の一酸化窒素を作る
2つの遺伝子を取ると「Foc TR4」が
毒性を大幅に低下させる事を突き止め
病気の蔓延を食い止める事が出来ます
この発見を活用する事で新種の病気の
蔓延防止や制御する為の戦略が生まれ
まさに第二のバナナゲドンを防ぐ
一筋の希望が見つかったのです
でもマー氏は「そもそもこのような
問題がでる原因は1種類のバナナしか
世界で流通していない事が問題で
バナナにも多様性が必要と言います
それでも安価なバナナが求められ
同じ大きさや形や味も求められ
確立された出荷経路もあり
すぐに状況を変えるのは難しそうです