亀が長生きな理由は
「変温動物」「低い代謝」
そして「甲羅がある」事の
3つが要因で凄く長寿なのです。
変温動物とは
自分で体温調整が出来ず
外気に合わせて体温を調整する
生物の事です。
変温動物は
自分で体温調整をしない分
体温調整のエネルギーを
細胞の再生に使う事が出来ます。
低い代謝は
自分で体温調節ができないので
冬になると外気に合わせて
体温が低くなり冬眠する生物です。
体の代謝が低くなると
細胞の活動率が低くなり
生命活動が弱まり老化速度も弱まり
凄く長生きできます。
甲羅があるという事は
自分を守る術があり捕食されにくく
他の生物と比べて
とても生存率が高いです。
人間も甲羅の代わりに家に住むので
他の生物と比べて長寿命になり
猫や犬も家の中で飼っていると
外敵から守られ長寿命になります。
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亀の甲羅は
骨の1部になってる構造で
スーパーマリオのノコノコみたいに
甲羅と本体が分かれてません。
カメの体の骨は
脊椎骨と肩胛骨と肋骨と胸骨が
全てくっついた状態で
体の骨が形成されてます。
その中でも甲羅は
肋骨が延長されて変化し
角質甲板という物になり
亀の甲羅を作っているのです。
しかも甲羅の真ん中には
脊椎骨が通ってるから
甲羅もれっきとした体の1部で
傷がつくとダメージになります。
つまり甲羅は
骨なのでカルシウムが必要になり
カルシウムを吸収する為には
ビタミンD3が必要になります。
このビタミンD3を作り出すには
太陽からくる紫外線が必要で
その為よく日光浴をし
甲羅を太陽の光にあててるのです。
この体の構造のおかげで
恐竜時代から存在する亀は
ほとんど進化する必要がなく
今もこの形で生存してます。
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亀の大きさは
2~10㎝のミシシックピニオイガメ
体長2mにもなるオサガメなど
幅広く存在してます。
陸で生活する陸亀は
草を食べ水辺で生活をして
水の中に入ると泳ぐ事が出来ず
溺れてしまいます。
水の中で生活する水亀は
肉食生物で他の動物を捕食し
陸亀と同じ肺呼吸ですが
長時間潜っていられます。
その理由は
亀の校門部分の「総排出膣」で
屁から酸素を取り出す事が出来き
そこから酸素を供給できるのです。
亀は
陸亀も水亀も冬眠をするので
代謝が機能しなくなり
ほとんど動く力がなくなります。
その為じっとしているので
無駄なエネルギーを使う事無く
成長や老化もほとんど止まり
その分長生きできます。
植物に例えると
日照時間が少ない冬場では
葉緑体を作らず葉を枯らして
エネルギーを節約する感じです。
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平均寿命が約100歳もある亀は
我々脊髄動物の中で最も長寿で
中国だと縁起の良い動物として
崇められてます。
ナポレオンが島流しされた
セントヘレナ島にいる亀の
ジョナサンというゾウ亀は
2020年190歳になりました。
このジョナサンの長寿っぷりを
研究者が不思議に思い
まさか老化してないのかと感じ
調査を行ってみました。
人間の外的要因や病気の死亡率が
50歳だと0.5%でしたが
80歳だと6%に増加し
100歳だと35%まで増加しました。
しかし亀の死亡率は
5歳の亀でも50歳の亀でも
死亡率がたったの5%しかなく
若い時と変わらなかったのです。
亀で発見できた長生きのコツは
色々な事を頑張らない
家という甲羅から出ない
この堕落した生活が有効そうです。
逆に亀の長寿のデメリットは
かなり自由な動きを封印されてしまい
人間のように活発に行動できず
経験豊かな人生を送れない事です。