チョコレートの起源は
紀元前9000年前の原始時代
まだ我々狩りをして洞窟で暮らす
文明がない時代にさかのぼります。
この頃の壁画に
カカオの木から取った実を発酵させ
お酒として保存飲料にし
飲んでた絵が存在します。
すでに原始時代の生活では
植物を発酵させると
簡単にお酒ができる事を知り
作られてたそうです。
この頃のカカオの実を
発酵させた飲み物の味は
とても苦くて辛くて
凄く飲み難かった物でした。
しかしカフェインが入ってた為
ドーピング作用がある事を
感覚や経験で知ってたようで
薬みたいに飲まれてました。
そして農業が出来る様になり
土を火で固めた土器が作られ
その中にカカオの実を発酵させた
お酒を入れて保存してたのです。
この事が解かった訳は
ホンジュラスの北部の遺跡から
見つかった土器の中の入れ物に
テオブロミンが付いてたからです。
Science of Chocolate (scienceofcooking.com)
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
このテオブロミンと言うのは
チョコレートの苦み成分で
カフェインと同じ覚醒効果を持ち
犬や猫にとって猛毒です。
この土器は
アメリカでいくつも見つかってて
その中の紀元前1100の物にも
テオブロミンが付着してました。
そして時代が進み
ナトワル地方でカカオのお酒を
若い水を意味する「ショコラトル」
そう呼ばれるようになります。
その後苦くて辛いショコラトルは
儀式やお祝い事に飲まれ
アメリカ全土に広がっていき
一般に飲まれるようになりました。
各地に広がったこの飲み物は
チョコレートと言われるようになり
カカオ豆を焙煎して潰して水に混ぜ
スパイスを入れ飲まれ始めました。
このチョコレートが
世界に広まった最初の出来事は
コロンブスがアメリカに到着した時
現地人から飲まされた事でした。
現地の人から飲まされた
この飲み物こそがチョコレートで
コロンブスの最初の味の感想は
まずい飲み物と感じただけでした。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
その後スペイン人の
「エルナン・コルテス」が
アステカ帝国へやっってきて
チョコレートを飲まされました。
しかしコルテスがこれを飲むと
疲労も空腹も感じなくなり
1日中活動できると気がつき
国に持ち帰り王様に献上しました。
そして王侯貴族たちの間で
嗜好品として飲まれましたが
スパイス入りのため苦いし辛いし
でも元気が出るので薬扱いでした。
更に修道士たちにも広まり
断食の時これを飲むと耐えられ
その為か情熱や欲望が沸くとされて
飲む事を禁止されそうになります。
でも当然禁止なんて受け入れず
更に飲みやすくする研究がされ
砂糖を入れると美味しい事を発見し
修道院が売って商売し始めます。
この時修道院は
この作り方を外部に漏らさず
独占販売をして100年間もの間
大儲けをしてました。
17世紀イタリア人のカルレッティが
製法を暴露して世界中に広まり
オランダの菓子職人が
固形のチョコを完成させたのです。