8歳の時埼玉県の三郷団地にいて
ここの集合団地が5階建ての建物で
エレベーターがなく階段のみの
上り下りが過酷な団地だった。
一応建築基準法だと5階以上の建物で
エレベーターの設置義務があるけど
5階以下なら設置義務がなく
5階に住むと超大変になる団地だった
しかし当時302号室に住んでた俺は
ここが3階だから最悪の5階でなく
本当に良かったといつも感じて
運が良かったと思う。
でも5階に住んでる子達は
花火大会があると高いからよく見え
この時だけとてもうらやましく感じ
5階に住みたくなってしまってた。
(´・д・`)ショボーン
夏休みのとある日父親が突然
「これから毎週日曜日団地の階段を
5階から1階まで掃き掃除しなさい」
そう言われてやらされる羽目になる
何でか聞くと「奉仕の一環だ」
と言われ誰もそんな事してないのに
何で俺だけ掃除する必要あるのか
全然納得いかなかった。
とりあえず言われたからやる事にし
5階から1階まで掃除していくと
30分位かかってしまって大変で
もうやりたくなくなってしまった
(# ゚Д゚)プンスコ
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しばらく掃除を続けてると
こんな事したって誰も見てないし
誰からも褒められないし
俺でなくても良いはずだと感じてきた
そしてだんだんバカバカしくなって
手抜き掃除をして終わらせると
すぐに手抜きがバレてしまい
やり直しさせられた。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
ある日の友達の家に遊びに行くと
その階段がきちんと掃除されてて
凄く綺麗に感じて気分が良く
いつもの汚い階段より全然良い。
イイネ♪d('∀'o)
このとき特に誰がやったかなんて
まったく気にしてなかったから
友達に「階段綺麗だった」とだけ言い
すると「俺が掃除したんだよ」と言う
この事を聞いて俺は
友達がとても立派な人間に見えて
無意味な事だと思ってた階段掃除が
何だかカッコ良い事の気がしてきた
なので友達の事を凄く誉めて
とても立派な事だと伝えたら
友達が「初めて褒められたよ!」
そう言ってとても喜んでくれた。
しかし掃除をやらせた親からは
まだ1度も褒めてくれないから
「親が子供を利用して周りから良く
思われたいんだ」と感じてると言う
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俺も親からまだ褒められてないから
友達が言った事に共感できてしまい
何だか掃除がバカバカしくなって
もうやる気が失せてしまった。
そしてまたある日
掃除を適当にして終わらせると
父親にベランダに来るよう呼ばれ
向かいの団地を見る様に言われた
何があるのか見てみると
女の子が俺と同じに階段掃除をし
集めたごみを側の花壇に投げ捨て
凄く雑にやってる姿が見える。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
俺の場合父親にゴミを持ち帰って
家のゴミ箱に捨てるよう言われ
毎回ちりとりで取ったゴミを
こぼれない様に持ちかえってた。
これを特に不思議に感じず
毎回普通にやってた事だけど
ごみを側の花壇に捨てるのを見て
理由が解らないけどカッコ悪く見えた
以前友達の家がある団地の階段も
綺麗だった時に理由が解らないけど
とても気分が良くなれたから
この感覚が正しい事の気がする
なので次の掃除からきちんとやって
階段を誰が見ても綺麗に見える様にし
自分で思う理想のカッコ良い事を
やってみる事にした。