「オレンジ・スイム」

【プール参加】

8歳の時
夏休みにプール参加の課題があった。

俺は
このプール参加の授業が嫌いで
凄く行きたくなかった。
ヾ(≧Д≦)ﾉﾔﾀﾞﾔﾀﾞ

その訳は
プールの時間が長くて
毎回寒くて震えてしまうからだった。

このプールの時間は
普通の授業時間と同じで
45分間授業だった。

授業内容は
最初の30分が泳ぎの練習で
残り15分が自由時間。

俺は
この最後の自由時間中
寒くてずっと日向ぼっこしていた。
( ´ー｀)ﾌｩｰ．．．

でもみんなは
元気にプールに入り遊んでる。

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【日焼け】

俺は
自由時間の日向ぼっこのせいで
日焼けをしてしまう。

でも俺は
日焼けが出来ない肌で
真っ赤になるだけだった。

しかし
皮がむける程
皮膚をひどく焼かない。

そこらへんは
毎年の事なので慣れてて
上手く調整していた。
(*ﾉ∀`*)ｳﾌﾌ♪

でも
特に裸が黒くならず
1月くらいたって赤みが治まると
元に戻るだけだった。

このプールの授業で1番楽しい事は
みんなでプールを回り
流れるプールを作る授業だった。

この時
プールの外側を同じ方向に全員で進み
流れを1方向に作ってく。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

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【流れるプール】

この流れるプールを作ってる最中と
出来上がってプールの流れに乗れる時が
この授業で1番楽しい！
(´∀`*)ｳﾌﾌｯ

全く泳がず浮いてるだけで
自動で進んで行くこの快感が
物凄く大好きだった。

でも俺は
この人の力でどうにも出来ない位の
水の流れる勢いに
自然の力脅威を実感してた。

子供の力だけで
水の流れを作っただけなのに
どうあがいても流れに逆らえず
1方向に流されて行く。

俺は
このとてつもない力に
若干の恐怖もあった。
|ω･`))))ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

でも
みんなで力を合わせれば
こんなにも凄い事が出来ると
すごく感動してしまった。

そして
この夏休みのプールの授業も
最終日を迎えた。

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【潜水ジュース取り】

プールの授業の最終日
毎年恒例のいベント
「潜水ジュース」が開催される。

これは
プール前面に色々な缶ジュースを沈め
それを潜水して好きなジュースを拾う
一大ベントだった。

拾える缶ジュースは
一人1個まで。
|･ω･*)｡oO(ﾜｸﾜｸ♪)

この日俺は
どんな種類の缶ジュースがあるのか
開催前に上から見て確かめた。
( *ﾟｪﾟ))ﾌﾑﾌﾑ

見える範囲で確認できるジュースは
「コーラ」「サイダー」「Hi-Cオレンジ」
「ウィリー」「サーチ」

しかし
全部当たりのジュースと言う訳でなく
俺にとっての大外れが
3個も入ってる！

その大外れの物は
「Hi-Cオレンジ」「ウィリー」「サーチ」
この3種類だった。

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【熾烈な取り合い】

大外れの理由は
「Hi-Cオレンジ」すっぱくて飲めない
「ウイリー」薬の味がして飲めない
「サーチ」イカの味がして飲めない

この3種類のジュースは
俺にとって猛毒でしかなく
絶対取る訳に行かない物だった。

この事から俺が狙う物は
「コーラ」と「サイダー」の2択だけを
命を懸けて取らなければならない。

そして
この状況の中「潜水ジュース」が
開催れてしまった！

俺は
事前に確認しておいた
コーラとサイダーの場所に
急いで突進した。

しかし
みんな俺と同じ考えなのか
コーラとサイダーだけ取り合いになり
速攻で無くなっていく！

そして
みんなの取る速度が速すぎて
一瞬で俺の分が無くなってしまった！
(´；ω；`)ｼｸｼｸ

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【天罰】

俺は
結局コーラもサイダーも全然取れず
プールの中が大外れ猛毒ジュース
ウィリーとサーチとHi-Cしかない。

そして仕方なく俺は
飲めない猛毒ジュースを
何とか取らないとならなくなった。
∑(ﾟдﾟﾉ)ﾉｳﾜｯー

しかし俺は
あるとんでもない事に気が付いた。

それは
浅瀬ならしゃがむだけで取れるけど
残りのジュースが深い所にしかない。

そう俺は
潜水が出来なかったのだ。
ギャァｧｧｧｧｧー！∑(ﾟДﾟﾉ)ﾉ

しかしジュースを取らないと
先生に怒られてしまう。

きっと
今までプールが嫌いで
練習をさぼってた事に
天罰が下ったのだろう。

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【猛毒キャッチ】

しかし俺は
この状況を打開する事が出来ず
覚悟を決めて鼻をつまみ
目をつぶって潜ってみた！

そして
思いっきり手を伸ばした先に
缶ジュースらしきものが触れた。
＼(^_^)／

俺は
その缶ジュースが何か解らなかったけど
思い切ってつかんでみた！
(*`д´*)ｵﾘｬ！

そして水面に浮きあがり
そのジュースを見たら
Hi-Cオレンジだった。

このとき俺は
「もう全部飲めないジュースだから
どんな種類だろうとどうでも良いや」
そう思って先生の所に行った。

先生の所に行くと
サーチを片手に「これ飲めない～」と
泣いてる下級生の女の子がいた。

そこで
俺もHi-Cが飲めないので
このジュースをあげようと思い
これなら飲めるか女の子に聞いた。

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【一瞬勇者】

下級生の女の子は
「Hi-Cオレンジなら
家で砂糖を入れて飲むから飲める」
そう言ったのであげる事にした。

そして
その女の子にHi-Cオレンジをあげたら
「ありがと！」と言って
速攻で走り去ってしまった。

その後
それを見ていた先生に俺は
「さがね！」と褒められた！
(*´-∀-)ﾌﾌﾌｯ

この時俺は
「みんな！この俺の勇士の姿を見ろ！」
そう誇らしげに思い周りを見た。

しかし
みんなとっくにジュースを取り終わり
更衣室に行って誰も居なかった。
(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ

そんな状況の中俺は
いじけて帰ろうとした時
先生に呼び止められる。

そして先生が
「プールの授業2回足りないじゃない！」
そう怒られてしまい
放課後に自習しないとならなくなった。
ギャァｧｧｧｧｧー！∑(ﾟДﾟﾉ)ﾉ