4歳の時父親は
俺の母親のお兄さんが経営する
印刷会社に勤めてて
当時休日が日曜しかなかった。
しかし仕事が間に合わない事が多く
月に1度のペースで日曜出勤があり
このとき俺も父親の仕事場に
一緒に連れってってもらってた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
でも父親は
毎日定時の5時に仕事終わらせて
いつも夜6時半くらいには
家に到着してた。
俺なんて幼稚園じゃ
お片付けが終わらないと
先生が帰してくれないから
時間で帰れる父親がうらやましい。
母親が言うには
パパがお片付けを毎日しないから
それが溜まってしまって
日曜にお片付けに行くんだとの事。
その事を聞いた俺は
「自分でお片付けをしに行くなんて
とても大変だな~」と感じ
父親に感心してしまう。
(´∀`*)
そして父親の職場に着くと
印刷機に白い粉を入れ
父親の手が真っ白になりながら
印刷機を動かし始めた。
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印刷機で作業する時いつも
白い粉を入れるから
父親の手が真っ白になるので
不思議だからこの事を聞いてみた。
すると「インクが半乾きの印刷物が
どんどん重なってたまっていくから
そのとき神の裏にインクが
付かないようにする為だ」という。
( *゚ェ゚))フムフム
しかし印刷機周りも粉だらけだし
父親の髪の毛も体も粉だらけで
「もしかして父親って
印刷機動かすの下手?」と思った。
その後俺は
印刷機を見てるだけじゃ暇だから
何か手伝える事が無いか聞くと
紙詰まりを見ててくれと言われた。
でも紙詰まりなんて
どこを見れば良いのかよく解らず
とりあえず印刷機全部見て
変な動きをしたら教える事にした。
なので色々印刷機を見てると
刷り終わりの紙が飛び出すわ
刷り始めの紙を吸い込まないわで
しょっちゅう変な動きをしてる。
この事を父親に聞いてみると
「昭和初期にできた印刷機だから
動かすの難しいんだ」と言うが
絶対下手くそだからだと思った。
(。 ・_・ 。)ジィーッ
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その後お昼になって
父親が母親のお弁当を開けると
なんと!ごはんと梅干だけで
おかずが入ってなかった!
驚いた俺は
父親に「いつもこのお弁当なの?」
と聞くと「お金が無いからな」
そう言ってお弁当をみせてくれた。
そして父親が俺に
「このお弁当食べな」と言って
食べてみる事にしたけど
お箸がどこにも見当たらない。
父親に「お箸がないよ」と伝えると
「またお箸入れ擦れたんだ」と言い
母親のおっちょこちょいっぷりが
このときよく解った。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
すると父親が
ボールペンを2本俺にわたし
「これをお箸代わりに食べな」と
とんでもない事を言い出した。
しかし何も知らない俺は
「確かにこれならお箸になるな」
そう感じて感心してしまい
何も問題なく食べ始める。
半分くらい食べて満腹になり
次に父親が食べる時なんと!
引き出しからお酒のおつまみを出し
ズルい事にそれをおかずにしてた!
(# ゚Д゚)ズルイ!