人工的に培養された脳から
目を作り出す事に成功しました。
この作り出された目は
光を当てると脳神経が反応し
間違いなく目としての機能が
備わってるそうです。
これに成功したのは
ドイツの
「ハインリッヒ・ハイネ大学」
脳を人工的に作る方法は
「オルガノイド」という物を使い
培養します。
オルガナイドとは
人の体の特定の部位の機能を持った
ミニチュア生体模型です。
このオルガナイドを作る方法は
人の形を0から作れる根本の細胞で
「IPS細胞」という物から作ります。
このIPS細胞に
科学物質や遺伝子を加えてると
作りたい人間の部位が作れます。
Human brain organoids assemble functionally integrated bilateral optic vesicles - ScienceDirect
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この様にして作った人造脳に
今回世界で初めて
眼球を付ける事に成功しました。
今までは
人造脳を作れても
そこから眼球を生やす事が
出来ませんでした。
しかし
この人工脳に「ビタミンA」を加えたら
眼球が生えてきたのです!
今まで出来た事は
脳を作り目の受け皿となる
「眼杯」まで作れました。
でも
これ以上作る事が
いままで出来ませんでした。
眼球は
脳が変化して
脳の1部が外側に出た物です。
なので眼球は
別臓器として作る事が出来ず
脳から発生させるしか
作る方法が無かったのです。
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今まで人造脳からは
眼球を作る準備が出来たと言う
信号だけが出てました。
これは
車で言うとエンジンをかけて
ギアをドライブに入れ
ブレーキをかけてる状態です。
あとは
このブレーキを放せば
眼球を制作する事が出来ました。
しかし
このブレーキを放す方法が
全然解らず研究者達を悩ませます。
でも今回
このブレーキを放す方法が
ビタミンAという事が解りました!
そして完成した眼球は
「水晶体」「角膜」「網膜」があり
生物の目と全く同じ
眼球が出来たのです!
この眼球に光を当てた所
人造脳神経に電気が流れて活動し
何か情報を集める動作をしました。
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人造脳にビタミンAを加えた時期は
人造脳を培養させてから
20日後の事でした。
ビタミンAを加えると
即座に目の元となる「色素」が
人造脳に現れました。
そして40日後
色素が出来た所に眼球と同じ
「水晶体」「角膜」「網膜」が
形成されました。
更に
目から神経が伸び始め
脳と接続されます。
子宮内にいる胎児の
眼球が作られ始める時期は
50日から60日後だと言われてます。
この事から
今回人工脳で作られ始めた眼球は
早い段階で作られた事になります。
この事に研究チームのリーダー
ジェイ・ゴパラクリシュナン教授は
「人工脳が光を見ている」
こう述べてます。
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眼球を獲得した人口脳は
光を感知する遺伝子部分が
凄く活性化してる事の解りました。
今までの人工脳は
外部との接触が全くなく
暗闇の世界の状態でした。
きっと眼球が出来た事により
たくさんの情報を手に入れられ
嬉しかったに違いありません。
眼球を人工的に作れた事により
目の病気の人の治療に
役立てられます。
目の病気を持ってる人から
IPS細胞を取り出して
その人と全く同じ体の部位を作れば
全く拒絶反応なしに移植できます。
更に
人と同じ体の部位を
ミニチュアでなく等身大で作れれば
新薬開発や治療法に応用できます。
将来IPS細胞で完全な自分の身を作り
病気や老化したら綺麗な部位を移植し
それを繰り返す事により
不老不死になれるかもしれません。