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科学技術「恋する惑星」

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  • 鈴木穣
  • 2022/02/11 09:56

 

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【星の動き】


 

宇宙の誕生15億年後から
現在の130億年後までの
銀河系1万個の動きを
シミュレーション出来ました。

 

この手法を使えば
更に100億年後までの
銀河系の動きを
シミュレーションできます。

 

宇宙空間にある全ての物は
宇宙空間の中で
常に動き続けています。

 

シミュレーションを行ったのは
メリーランド大学の
研究チームです。

 

この事で解った事は
宇宙誕生の時ビッグバンが起こり
そこからあらゆる星々が
広がって行ったという事です。

 

今までビッグバンは
ただの予想でしかなく
証拠が無かったのですが
この実験で証拠を掴めました。

 

そして
空間そのものが広がって行き
その中を星達が動いた道筋も
解りました。

 

 

[2201.12315] Galaxy flows within 8,000 km/s from Numerical Action methods (arxiv.org)

 

 


 

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【ひかれあい】


 

最初の宇宙の膨張から
ある程度時間が経過すると
星達が重力でひかれあい
だんだん固まって行きます。

 

そして更に固まった星達は
固まった星同士でひかれあい
銀河系が出来ます。

 

更に
銀河系同士が引かれ合い
銀河団と言う
大きな銀河系の集団が出来ます。

 

また更に
銀河団同士も聞かれ合い
だんだん固まって行き
超銀河団が作られます。

 

星達の密度が高い所は
たくさんの星達が
みんな凄く速い速度で
ビュンビュン動き回ってます。

 

銀河系や銀河団や超銀河団は
引き合い過ぎると衝突し
合体してしまう物もあります。

 

しかし星達が固まっていく内に
部分的に星が全く存在しない
「ボイド」と言う
空っぽの空間が出来ます。
 


 

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【我々の銀河団】


 

上の画像は
直径7億光年の宇宙を
切り取った物です。

 

この画像の中心地点の
赤い丸の部分が
我々の銀河系がある場所です。

 

黒の部分は
星々が移動した道筋で
右から左に向けて広がってます。

 

色分けされた赤黄緑青は
物質の量が多い順に
赤→黄→緑→青となっています。

 

Comrが
「髪の毛座超銀河団」
Perseusが
「ペルセウス座うお座超銀河団」

 

そして中心地点のCentaurusが
4つの超銀河団が交差してる
「ラニアケア超銀河団」

 

我々の銀河系も
「ラニアケア超銀河団」で
この銀河だらけの
1部分になってます。


 

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【ダークマター】


 

このシミュレーションで解った
1番重要な事は
星々が重力で引き合う力以外に
別の力があるという事です。

 

それは
重力と別に星達を
まとめていく力です。

 

宇宙空間を広げる力を
「ダークエネルギー」と言い
星達を重力以外で固める力を
「ダークマター」と呼んでます。

 

この不思議なダークマターは
検知する事が出来ず
今でも謎の物です。

 

星達の動きを計算した時
この謎の力が無ければ
絶対こんな動きが出来ないので
存在すると予想されました。

 

そして今回
星々が全くない空間を発見し
ここにダークマターがあると
存在地点を発見出来ました。

 

まだダークマターの
観測をする事が不可能ですが
存在する場所を特定できた事は
大きな発見の1つになのです!


 

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【別れの星達】


 

この研究結果に対し
天文学者「ブレント・タリー」氏は
この様に発言しています。

 

「今回銀河の軌道計算によって
この謎に包まれた領域が
初めて明らかになりました」と
喜んでます。

 

しかし
ダークマターや星々の重力は
宇宙空間を広げる力の
ダークエネルギーに勝てません。

 

これは
コンピューターで100億年後を
シミュレーションした結果です。

 

今から100億年後の宇宙は
超銀河団も銀河団も銀河系も
星々もバラバラになってました。

 

でもまだ宇宙の歴史の
たった100億年後の未来なので
局所的に銀河系が合体し
少しだけ活動してます。

 

その後は
星達がみんなバラバラに離れて
太陽系すら分裂してしまい
星が集まらなくなります。

 

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