世紀の大記録は1973年西アフリカの
コートジボワール上空で打ち立てられ
一機の民間航空機が上空1万1300mで
一羽の鳥にぶつかったのです!
この事故は飛行機が鳥に近づいた際
ジェットエンジンの強い空気の吸引で
鳥がエンジン内部に飛び込んでしまい
ジェットエンジンが故障する事故です
これをバードストライクと言い
普通離陸や着陸の高度数百mで起き
高度1万m以上で鳥にぶつかるなんて
かつて一度もありませんでした
幸い鳥と衝突した航空機は
エンジンが一つが故障しただけで
無事に着陸に成功し事故原因の調査が
詳しく行われる事になりました
すると鳥がぶつかった場所から
5つの羽毛と15片の羽毛が見つかり
衝突した鳥は即死でしたが鳥の種類が
マダラハゲワシだと解りました
マダラハゲワシはタカ科ハゲワシ属の
大型の猛禽類で体長100センチを超え
翼の横幅は約2.6メートルに達する
サヘル地域に生息してる鳥です
サヘル地域とはアフリカ大陸の
東のスーダンから西はセネガルまでを
横一直線の地帯でスペインでも見られ
とても移動距離が長い鳥です
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マダラハゲワシは長距離移動が得意で
1日に約7時間も休まず飛び続けられ
特に5歳未満の若い個体は餌を求めて
積極的に広い範囲を旅して回ります
繁殖した個体は一夫一妻のつがいで
ヒナが生まれて約150日間は両親とも
子育てに集中するので若い個体よりは
飛行時間も減るようです
飛行方法は大きな翼を羽ばたかせず
翼を広げた状態のまま暖かい空気の
上昇気流を利用しその流れに乗る事で
体力を節約しながら空を飛びます
この飛び方で高度6000mまで上昇し
この高さから驚異的な視力で獲物や
腐肉を探し発見すると急降下して
その場所に降り立ちます
しかし1973年のマダラハゲワシは
高度11300mまで飛んでも意味がなく
非常に強い上昇気流に飲み込まれて
強制的に運ばれたと推測されてます
数千m以上を飛べる鳥は他にもいて
インドガンは標高8000m以上の
ヒマラヤを飛び越える事ができる
世界で唯一の鳥です
しかも風や上昇気流の助けを借りず
自力の羽ばたきでヒマラヤ山脈を超え
これを踏まえると自力で飛べる高さの
世界一はインドガンになります