テクノロジー

科学技術「脳波ドローン」

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  • 鈴木穣
  • 2020/11/27 05:02

 

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【脳波ドローン大会】

とうとうドローンを
脳波で操縦できるようになりました。

 

この技術を発展させる為
2019年2月4日に「サウスフロリダ大学」で
「脳波ドローン」の世界大会が行われました。

 

この大会に参加した国は
60ヵ国にもなり
決勝大会の16チームを選ぶ予選が行われた。

 

そして選ばれた国は
「インド」「クウェート」「ブラジル」
「ドミニカ共和国」「バングラデシュ」
「日本」「ベネズエラ」等16チーム

 

何と我が国
日本も入っています。

 

この16チームが製作した
脳波ドローンで優勝国を争いました。

 

試合の結果
優勝国は
「クウェート」の
「ハレド・アルシャッティ」チームでした。

Mind & Machine: Students to Compete in USF's First Brain-Drone Race | USF News

 

 

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【試合形式】

この試合は
無風状態にする為
学校内の体育館で行われました。

 

試合方式は
1試合ごとに各国から1人
脳波操縦者を出し
2か国ずつ競い合います。

 

そして脳波の操縦で離陸させ
約9.1mの直線コースを飛ばし
ゴールさせ着陸させます。

 

この時の
離陸から着陸までの時間を競い合う形式で
試合が行われました。

 

勝ったチームは
次の試合に進み
前試合で出た人とでわなく
別の脳波操縦者を出さないとなりません。

 

ドローンは
同じ物を使用し
操縦者にベストマッチさせた物とかに
変える事が出来ません。

 

こうして試合は
予選から決勝まで3日間に分けて行われ
ネットでの観客は
300以上に達しました。

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【動く仕組み】

脳内には
「ニューロン」と言う網目の様な
神経細胞が敷き詰められてます。

 

人が何かを考えると
脳が微量の電気が発生し
「ニューロン」と言う道を
電気信号として流れます。

 

その電気の流れ方を
帽子のような形をした
ヘッドギアという物で検知します。

 

検知した電気信号の
流れる方向性で
ドローンの動きが決まります。

 

この決められた電気の動きを
ドローンに電波で送信します。

 

そうすると電波を受け取とった
ドローンのコンピューターが
送信された電波の命令通り動きます。

 

こうしてドローンを
脳波コントロールできるようになります。

 

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【大会の目的】

実は
この脳波ドローンの大会
今回で3回目になります。

 

1回目は
2016年にフロリダ大学の
「ゲインズビル」で開催されました。

 

第1回目の申し込みは
「イギリス」「日本」「ブラジル」の
3か国だけ。

 

第2回目は
アラバマ大学の
「タスカルーサ校」で開催されました。

 

この時は
参加国数が不明ですが
世界各国から参加者が来て
盛大に盛り上がったそうです。

 

そして2019年に第3回目が行われ
この時60か国から参加者が来て
1番大きな大会になったそうです。

 

この大会には
脳波研究をする人たちの
世界交流の場という
大きな意味合いがありました。

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【昔からある技術】

脳波コントロールの技術は
1970年に作られました。

 

この技術の名前は
ブレイン・コンピューター・インターフェース
略して「BCI」と名付けられました。

 

最初これは
義手用に作られた技術です。

 

脳の微量な電流を検知して
機械の動きに変換する事は
意外と簡単に出来たそうです。

 

逆に機械が感じた感覚を
脳に伝える技術は
超絶難しくて今でも無理です。

 

義手を動かす為にもう1つ
筋肉の動きを検知し
情報に変える技術も必要です。

 

この筋肉の動きと
脳波の電気信号を組み合わせた技術を
「EEGシステム」といいます。

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【自分の分身】

脳波ドローンの大会の主催者は
USF助教授のマービン・アンドゥハル氏と言う
工学部のコンピュータサイエンスと工学科の
博士です。

 

脳波の研究は
医療分野で発展してきたものです。

 

義手を必要とする人
体が動かない人
障害を持った人達の
補助をする機械として研究が進められました。

 

しかしこの「BCI」技術には
無限の可能性があります。

 

脳波で様々な機械を操作できるようになれば
ロボットを脳波で遠隔操作し
コントローラーより直感的に動かせます。

 

そうすれば
誰でも自由に簡単に
自分の代わりの事をしてもらう事が出来ます。

 

代わりに重い荷物を持たせたり
代わりに会社に行ってもらったり
代わりに床に寝ころび駄々をこねさせたり
と様々な事を自分の分身として行えます。

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【感情ブレーカー】

この「BCI」が発展すれば
まさに自分の分身的な機械操作が行えます。

 

ゲームのコントローラーも
車のハンドルも
機械操作のスイッチ類も
全部無くなるかもしれません。

 

しかし逆に
もし人がテンパってしまった状態や
感情的になってしまった時
「BCI」を使ったらどうでしょう。

 

人は
感情の生き物です
きっと恐ろしい事になりかねません。

 

もし今後
脳波コントロール技術を発展させていくなら
機械側に感情ブレーカーを
付ける必要がありそうです。

 

愛の告白をされた時
きっと脳みそが沸騰し
感情ブレーカーが作動するでしょう。

 

こういう時は
ロボットの胸でハートマークが
激しく点灯してくれると
解りやすく便利で良いですよね。

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