



家の中は必ずしも
完璧に片付いている必要はない
それは多少散らかっていても
それが家族の生活を便利にしたり
家族同士の関係を
良くしたりする場合がある
という事が研究で示されました
これまでの研究では
部屋が散らかってると
次のような悪影響があると
考えられてました
集中力が低下する
散らかった状態を見る事で
ストレスがたまる
家族の間で片付けをめぐる
喧嘩が起きる
部屋が汚い事を恥ずかしく感じる
しかしニュージーランドの
オークランド工科大学の研究者達は
散らかっている事にも
良い面があるのではないかと
考えました
そこで22世帯を対象に
家庭内の片付いた場所と
散らかった場所を撮影してもらい
実際にどのように使ってるのかを
調査しました
調査では
散らかっている様に見える場所にも
生活上の理由がある事が分かりました
例えば食卓にバッグや水筒を
置いておく家庭がありました
一見すると邪魔ですが
外出する時に必要な物を
すぐ持ち出せる為
忘れ物を防ぐ事ができます
食卓を食事だけでなく
母親と娘が作業する場所として
使ってる家庭もありました
その為ペンや玩具などが
置かれたままになってました
つまり多少物が置いてあっても
家族にとって便利な空間に
なってたのです
ある父親は
娘が脱いだ服を床に放置せず
椅子の背もたれに掛ける様に
なった事に気付きました
父親は娘の成長を認める為
すぐに服をクローゼットに片付けず
そのままにしていたそうです
またパートナーの物が
多少散らかってても
相手もここに住んでいるのだから
と受け入れている女性もいました
これは家を一緒に暮らす
2人の場所として尊重する事に
繋がってます

研究では家庭内の散らかった物に対し
主に3つの対応方法が
ある事も分かりました
物を本来の場所に戻す
生活に必要なので残しておく
見えない場所に移動させる
つまり全てを片付けるのではなく
生活に合わせて使い分けてるのです
研究者達は家の整理整頓で
単に見た目を綺麗にするだけでは
不十分だと考えてます
大切なのは
次の4つのバランスです
見た目の美しさ:
部屋がきれいに見える事
使いやすさ:
必要な物をすぐに使える事
生活習慣:
家族それぞれの生活に合ってる事
家族関係:
お互いの考え方や習慣を尊重する事
研究者は他人の生活を思いやる場合
全ての物を正しい場所に片付ける事が
必ずしも最善とは限らないと
述べてます
今回の調査は
ニュージーランドの22世帯だけを
対象にした物です
また参加者の多くは
比較的教育水準や経済水準が
高い家庭でした
そのため全ての家庭に
同じ結果が当てはまるとは限らず
今後さらに幅広い家庭で
調査する必要があります
部屋が多少散らかってても
それだけで悪い家庭とはいえない
必要な物をすぐ使える
家族が自由に生活できる
お互いの個性や
生活習慣を尊重できる
完璧な整理整頓より
家族全員が暮らし易い事が大切
この研究で興味深いのは
「綺麗な部屋」と
「暮らしやすい部屋」は
必ずしも同じではない
という点です
例えば机の上に作業途中の資料や
道具が置いてあっても
すぐに作業を再開できるなら
それは本人にとって合理的な状態です
ただし歩く場所がなくなったり
衛生面に問題が出たりする喉の
散らかりは別問題です
大切なのは
見た目だけを基準にするのではなく
家族が安全で快適に暮らせる状態を
保つ事なのです











