16歳の時
葛西君と言う友達が1日だけ
バイトを変わって欲しいと言うので
代わってあげる事にした。
しかし葛西君と代わるバイトは
同じ職場の仕事でなく
完全に初めて行くバイト先で
右も左も解らない仕事だった。
そのバイトは
喫茶店の皿洗いのバイトで
結構大変だと聞かされた。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
でも俺は
バイト代が出ると言うので
目の前のお金欲しさに
代わってあげる事にした。
葛西君がこの日
バイトに行けなかった理由は
学校のテストで赤点を取り
追試に行く為だった。
そしてバイト当日俺は
朝9時の開店前に
原チャリでバイト先に行って
仕事の説明を受けた。
すると本当に皿洗いだけで
何も問題なく出来そうな気がし
余裕の気持ちで仕事を始めた。
(*´-∀-)フフフッ
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
バイトをする時間は
朝9時から夕方3時までで
たったの6時間勤務。
しかも昼食付で
喫茶店の美味しいまかないが
タダで食べられる事が嬉しい。
ヾ(*´∀`*)ノ
そして早速皿洗いを始めると
お客が少ないせいか
洗うお食器が少なくて
凄くらくちんな仕事だった。
手が空いた時間は
従業員と色々な事を会話して
暇な時間を楽しく過ごせる。
しかしお昼近くになると
だんだん込み合ってきてしまい
皿洗いも忙しくなった。
ε-(・д・`;)フゥ…
食器を洗う場所は
一般家庭の2倍位ある
凄く大きなシンクだった。
この大きなシンクに
どんどん洗い物が入れられて
急がないと食器が無くなり
料理が提供できなくなる。
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俺は
溜まってく食器を見て
凄く焦ってテンパってしまい
猛烈に急いで洗った。
しかし中には
フライパン皿も結構あって
これの油汚れが全然落ちず
なかなか洗えなかった。
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ
この時鉄タワシを使いたかったけど
使う事が許可されなかったので
かめの子タワシとスポンジで
頑固な油を落とすしかない。
そして俺は
この落ちない油汚れを
必死にこすって落とし
もう汗だくになってしまう。
でもこれだけ一生懸命洗っても
どんどんお皿が運ばれてきて
だんだん間に合わなくなった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
なので俺は
洗いやすい物から先に洗い
フライパン皿を後に残し
何とか間に合わせていく。
フライパン皿は
少し値段が高い肉料理に使う皿で
そんなにたくさん使わないから
多分平気だと感じた。
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この喫茶店のランチは
日替わり定食がメインで
洗いやすいガラス皿を使い
油汚れも落としやすい。
しかしフライパン皿を
後回しにして洗ってたら
当然だんだん無くなって来る。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ
そして残り最後の1枚になった時
ためておいたフライパン皿を洗い
また何個か貯めてから
普通のお皿を洗おうとした。
でも突然
フライパン皿を使う料理が
6個も入ってしまい
フライパン皿が全然足りなくなる!
そのオーダーを聞いた俺は
猛烈に焦ってテンパってしまい
急いでカメの子タワシで
力いっぱいこすって洗いだした。
この時の洗い方は
もう何かに取りつかれた様に洗い
完全に目が血走ってた気がする。
ヽ(#`д´#)ノ
そんな状況で作業してた俺は
従業員に近づき難くしてしまい
シンクに洗い物を入れてくれず
横にコッソリおかれてた。
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この状況に気が付いた俺は
申し訳ない気分になってしまい
姿勢を正して余裕の姿を見せ
ニコニコするようにした。
しかし忙しさが変わらず
背筋を伸ばして余裕の姿のまま
猛烈な勢いで手を光速に動かした。
この時の俺は
一生懸命ニコニコしてても
目が全然笑ってなかった気がする。
(`∀´*)ウフフ
でも料理をしてる人達は
みんなニコニコしながら
凄く楽しそうに料理をし
プロ根性を見せてくれてた。
その後やっとランチタイムが終わり
料理を作ってる人達に
「仕事中も笑顔を絶やさないなんて
本物のプロですね」と褒めた。
すると料理をする人達が一斉に
大爆笑し始め「君の仕事してる姿が
余りにも面白かったからだよ!」
そう言われてしまった!
この時「え?!」と思ったが
全員に仕事姿が面白過ぎと言いわれ
完全にピエロになってしまった俺は
大恥をかき顔が真っ赤になってた。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ