大人になると乳製品を食べても
全人類の3分の2の人が
乳製品の中に含まれてる「乳糖」を
分解吸収できなくなってしまいます。
逆に大人になっても「乳糖」を
分解できる人が3分の1だけ残り
北米出身の人たちに多く見られ
平気でミルクを飲む事ができます。
この「乳糖」を分解できる能力は
母乳を飲んでる頃の赤ちゃんに
全員平等に備わってます。
しかし普通人間の遺伝子は
大人になると乳糖を分解する物を
分泌しなくなってしまうのです。
しかしまれに遺伝子変異で
乳糖を分解できる物質を
分泌し続けられる大人が
誕生します。
今までの研究で大人になっても
乳糖を分解できる変異遺伝子を
3分の1の人類が獲得できた訳は
9000年前の食生活にあります。
9000年前から人類は
乳製品を食べるようになり
乳糖を分解できる遺伝子が出来て
ゆっくりと人類に広がりました。
Evolution of Lactose Tolerance Driven by Disease and Famine | Technology Networks
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約9000年前
人類が乳製品を摂取してた時
当然乳糖なんて分解できず
おなかを壊しまくってました。
しかし食料がなさ過ぎて
その後4000年間もの間
無理して摂取してたら僅かな人の
遺伝子が突然変異しました。
そして
大人でも乳糖を分解できる人が現れ
約2000年かけてこの遺伝子が
人類の3分の2まで広がりました。
でも今回の研究で
とんでもない事実が判明し
乳糖分解オトノナの歴史を
塗り替えてしまいました!
実は
9000年前から人類が
乳製品を食べ始めという事に
明確な裏付けがありません。
なので今回詳しく調査する為
9000年以上前からの食器を調べ
そこについてる乳製品特有の
動物性油を調べました。
更に1700人の原始時代の人の
化石や骨から遺伝子を採取して
乳糖を分解できる遺伝子の
人々への広がり方を調べました。
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調査結果は
9000年前に人類が乳製品を食べ始め
5000年前に突然遺伝子が突然変異し
乳糖を分解する大人が現たのです。
そしてその後3000年間は
ほんのわずかの大人だけ
乳糖を分解できてて
この遺伝子が広がりませんでした。
しかし今から1000年前
突然乳糖を分解できる大人が
人類の3分の1まで拡大し
この時一気に増えたのです。
この増え方は
医学的な進化の観点でも
考古学的にもつじつまが合わず
あまりにも異常な事です。
そこで科学者たちは
1000年前いったい何が起こったのか
歴史を詳しく調べていきました。
すると1000年前
感染症のパンデミックが起こり
全世界の人々が
飢餓に苦しんだ時代だったのです。
この時栄養を取り病気を治し
飢餓状態から抜け出すため
定期的に確実に取れる家畜の乳を
大人も子供も摂取しました。
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しかし病気の時や空腹時に
乳糖を分解できない人が
乳製品を摂取すると体を壊して
下痢をして脱水症状になります。
でも食べ物が何もない以上
乳製品も無理し食べないと
栄養が取れず病気も治らず
空腹も満たされません。
その結果
乳糖を分解できない人々が
大量に死んでしまったのです。
その結果乳糖を分解できた
ほんのわずかな人類だけ
生き残る事ができたのです。
そして乳糖を分解できた人類が
その後人を増やしていき
一気に乳糖を分解できる人が
3分の1まで拡大したのです。
乳糖を分解できる人の増え方は
飢餓の時代で689倍
感染症の時代で289倍
このように爆発的に増えました。
乳糖を分解できる遺伝子を持つ人は
過去に起きた大惨劇を偶然生き抜き
その結果わずかに残った人類が
今の我々を生んでくれたのです。
乳糖を分解できる遺伝子を持つ人と
分解できない遺伝子の人の健康は
どちらも全く問題なく普通で
特に心配する事じゃないそうです。