6歳の小学1年生の時
硬筆展と言う字の上手さを競う
学校行事が行われる事になり
字の練習をする事になった。
しかしクラスの中に千葉さんと言う
大人より字をうまく書く女子がいて
とても1番の金賞なんて
取れる気が全くしなかった。
|ω・`)ショボーン
そして先生から点字で書かれた
硬筆展の練習用紙を配られ
それをなぞって練習をしたけど
全然字がうまくならない。
そこで字を軽く書くと
点線からはみ出て雑な字になるから
強めに書いて点線から
はみ出ないように書いてみた。
すると鉛筆が一瞬で折れてしまい
鉛筆を削って書き始めると
また一瞬で折れてしまい
全然練習にならなかった。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
なので力を入れず軽く書いて
点線からはみ出さないように
メチャメチャゆっくり書き
凄く丁寧に点線をなぞった。
結果書き終わった字は
千葉さん並みに上手に書けたが
あまりにも時間がかかりすぎて
時間内に書き終わりそうにない。
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その後家に帰り
硬筆展の練習をした時の事を
母親に話してみたら時間を計られ
時間内に書く特訓をさせられた。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ
このとき特訓しながら母親に
凄く字がうまい千葉さんと言う子が
「てんかんになってるのだけど
この病気って何?」と聞いてみた。
すると母親が台所に向かい
「かんてん」と書いてある袋を
俺に持ってきてくれて
「これじゃないの?」と言う。
なので俺は
「かんてんじゃない!てんかん!」
と言うと母親が「あ!てんかんね」
そう言ってやっと解ってくれた。
(# ゚Д゚)プンスコ
しかし母親もてんかんの事を
全くよく解らないようで
ニュースでしか聞いたことが無く
どんな病気か知らないらしい。
そこで俺は
先日千葉さんの母親から聞いた
てんかんの症状の「言葉をうまく
話せなくなる病気だよ」と伝えた。
この事を聞いた母親は
「それって言語障害じゃないの?」
そう言ってくるので俺も
てんかんが解らなくなってきた。
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そして硬筆展の日
今まで字の練習をしてきたけど
千葉さん程の上手さに到達できず
完全に金賞を諦めて挑んだ。
しかし頑張って字を書いても
ミミズの運動会みたいな字になり
これじゃ金賞どころか銀や銅賞も
完全に取れる気がしない。
(ノД`)・゜・。
このまま硬筆展が終わり
翌日先生が硬筆展の字を
廊下に貼り出してくれて
そこに金銀銅の評価がされてた。
すると思ってた通り
千葉さんが金賞を取ってて
それ以下の人の字と比べると
完全に圧倒的な字の上手さ!
その字を見たクラスのみんなは
この人知を超えた字の上手さが
まさに神様レベルの字と感じ
千葉さんを全員崇め奉った。
そこで千葉さんの所に行き
「同い年なのにどんな練習すれば
こんな大人の字が書けるの?」と
字の上手さの謎を聞いてみた。
すると小さなノートを見せてくれて
そこに「1番以外全て負け」
そう書かれてるのを見た俺は
これが神の精神なんだと感動した!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°