4歳の時
母親が化粧をしてるのを見て
何で顔に色々色を塗ってるのか
不思議で仕方なかった。
顔に肌色のパウダーを塗ると
顔がツルツルに見えて
人形みたいな顔になり
なんか不自然。
更に違う色のパウダーを塗ったり
白い粉でパタパタはたいたり
まるで顔をぬりえの土台みたいに
色を塗ってる感じがした。
そしてまつ毛を
専用のはさみでつかんで
グイグイ上に上げてたりもした。
( *'д')bグイグイ
口紅も5色くらいの色がり
それがまるでクレヨンのように見え
その口紅を筆でこすって色を付け
唇に塗るのがとても不思議。
爪にも色を付ける事があり
その爪に塗る絵の具が
凄く良い臭いがしてたまに
勝手に取り出しクンクンしてた。
しかし爪に色を塗ると
しばらく手が使えないようで
ずっとテレビを見ながら
手を上げてる。
( ´Д`)=3 フゥ
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母親が手を上げたままの状態で
しばらく時間がたつと
また同じ色を爪に塗り始め
また手を上げて休憩する。
その爪を見てみると
1回目色がまだらになってたけど
2回目を塗り終わると
凄くツルツル光ってた。
その後一緒に買い物に行く事になり
俺が住んでる団地の1階にある
タジマショッピングという
スーパーに買い物に行った。
母親の買い物にテクテク付いてくと
野菜や肉やおつまみを買って
最後に魚売り場に行き
毎回さばいてある魚を買う。
この時さばいてない魚を見て
ピカピカしててとても綺麗で
母親に「これ買って!」と
いつも頼んでた。
すると当時の母親は
「お魚さばけないから
切ってある物が良いの」
そう言って買ってくれない。
|ω・`)ショボーン
以前父親が鮒を釣ってきた時
母親にこれを料理してくれと
父親が頼むとブツ切りにされ
しかも泥臭くて食べられなかった。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
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母親と一緒にお風呂に入った時
何やら風呂場で怪しい薬剤を
髪の毛につけ始めた。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
その薬剤からは
ものすごく鼻を突く臭いがし
信じられないほどきつい臭いで
我慢するのがやっと。
なので母親に俺は
「それ何なの?」と聞くと
母親が「髪の毛を染める物だよ」
そう教えてくれた。
しかし俺は
「こんな凄い臭いがするのだから
きっと髪の毛が溶けるのかも」
そんなこと想像してしまった。
心配になった俺は
「こんな臭いの髪に塗ると
髪が溶けるよ」と心配になり
それを母親に伝えてみた。
すると母親は
「大丈夫髪の毛溶かす物じゃなく
色を落とす物だから平気」と
薬剤を塗りながら答えてくれた。
でも俺は
髪を溶かす事も色を落とす事も
どちらも同じ事のように感じ
髪が全部抜けないか心配だった。
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母親は
3か月に1回パーマ屋さんに行き
そのとき俺も毎回ついていって
絵本を読んでた。
でもだんだん退屈になり
母親の髪を切る所を見てると
下の方だけちょびっと切って
髪の毛を洗い始めた。
この時母親は
仰向で洗面所に頭を入れ
凄く気持ちよさそうに
髪をゴシゴシ洗われてる。
(´∀`*)ウフフ
その洗い方を見た俺は
「上を向いて洗えば
凄く気持ち良いんだ~」と感じ
俺も洗ってもらいたくなった。
そして髪を洗い終わると
髪の毛の下の方に
ブロックカールを手際良く巻かれ
頭にタオルをかぶせられた。
何であんな事するのか
全く理解できず母親の所に行き
「何で頭にタオル巻くの?」と
聞いてみた。
すると母親は
「タオルをしばらく巻いてると
お母さん可愛くなれるからよ」
そう言われて本気で信じた。
( *゚ェ゚))フムフム
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そしてしばらくすると
大きなヘルメットがついた
三脚がやってきて
母親の頭にかぶされた!
それを見た俺は
あれが一体何なのか解らず
母親の所に行って見せてもらうと
凄い轟音と共に熱風が吹いてきた!
すると母親が
「これ大きなドライヤーよ」
そう言われてその大きさに
ビックリしてしまった。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ
この時俺が知ってたドライヤーは
拳銃みたいな形をしてて
その先端から風が出る
手持ちの物しか知らない。
その事を教えてもらった俺は
「家にあるドライヤーが
大人になるとこれになるのか?」
そう勝手に決めつけた。
ドライヤーの乾燥が終わると
母親の頭からタオルがとられ
ブロックカールが外されて
やっと終わったようだった。
(ヽ´ω`)フゥ-3
完成した母親の髪形を見ると
いつもと違う髪型で
その全然見慣れない姿を見た俺は
凄く違和感がある気がする。
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完成した母親の髪型は
頭の下半分だけ
縦方向にきつくカールされた
中世の貴族みたいな髪型だった。
それを見た俺は
思わず「変な髪型!」と
母親に言ってしまってた。
すると母親に
「中世の貴族の髪型で
すごく可愛いの!」と言われ
少し怒ってる気がした。
なのでこの髪型を見た俺は
当時女子の間で人気だった
「ベルサイユのばら」を思い出し
「オスカルみたい!」と言い直す。
すると母親が「そうでしょ」と言い
ご機嫌になって帰りに喫茶店に寄り
俺の大好きなマロンパフェを
食べさせてくれる事になった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
この経験で俺は
「母親をオスカルと誉めれば
マロンパフェが食べられる!」
そう確信した。
その後父親が仕事から帰り
母親の髪型を見たら
「変な髪型~」と言って
母親を怒らせてしまってた。