「ニキビの夏休み」

【初ニキビ】

13歳の春頃になったとき鏡を見たら
額の端に小さな赤い物がぽつんとあり
ただのおできかと思い最初気にもせず
これくらいならすぐ治ると感じてた

ところがそれは一週間もたたない内に
増殖し始め頬や顎や鼻の周りに広がり
多分ニキビかなと感じたが普段通りの
洗顔習慣のまま顔を洗ってた
(´･ωゞ)ｺﾞｼｺﾞｼ

この頃俺はバレーボール部に所属して
部活をする所の体育館の蒸し暑さの中
毎日激しい練習で汗をかき試合形式の
練習ともなれば顔中から汗が噴き出す

その状態で家に帰りシャワーを浴びて
顔を洗うのが習慣だったが凄く丁寧に
洗顔してもニキビは一向に良くならず
むしろ日に日に増えて行ってしまった

あるとき先端が白いニキビを見つけて
その白い所が気になって仕方無い俺は
ついついそのニキビを潰し白い部分を
指で押し出しす粗治療してた

そうすればすぐに治ると思ってたけど
それは完全に逆効果で潰した所が余計
赤く腫れ上がりかさぶたが出来さらに
目立つようになってしまう
ｱﾜﾜﾜﾜ(((ﾟдﾟ; )))ﾜﾜﾜﾜｯ

母親がニキビだらけの俺の顔を見た時
「こまめに顔を洗わないとニキビは
治らないよ！」と忠告してきたけど
俺は面倒で今まで通りの洗顔を続けた

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓

【洗顔】

ある日母親がクレアラシルを購入して
「これニキビに効くから使いなさい」
と渡してきてこれを見た俺は「昔見た
三上博史のCMのやつだ」と思った
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

しかし可愛い女子もたくさん出演して
女子らしい清潔感のデザインだったし
「これでニキビすっきり！」と笑顔で
紹介してたから女子向けの気がした

でもそんなの感じてる状態でなく既に
顔面ブツブツ男と化しておりこれ以上
悪化させない為に使用しないとダメで
洗顔後クレアラシルを塗り始める

これでニキビは即完治すると思ったが
全然治る気配がなくそれ処か更に増え
そんな状態のまま1学期が過ぎて行き
夏休みが始まった

そして部活も休みになり引きこもって
ずっとエアコン効いた部屋で座り続け
ゲームに夢中になってたから汗も出ず
とても快適な日々を過ごせてた
(´∀`*)ｳﾌﾌ

なのに何故か顔は脂ぽくなってしまい
触ると肌油がたくさん出てたから俺は
気持ち悪くなってしまい洗面所に行き
急いで石鹸で顔を洗う

すると顔を洗った後のさっぱり感が
最高に心地良くヌメヌメ感も消え肌が
すっきりする感覚がクセになって俺は
脂っぽさを感じたら即顔を洗ってた

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓

【モテモテ星人】

最初は数時間おきに顔を洗いその内に
「もっと頻繁に洗った方が良さそう」
と思うようになり気づけば1時間に
1回のペースで洗顔するようになった
((ノｪヾ))ｺﾞｼｺﾞｼ

そして洗顔後必ずクレアラシルを塗り
その結果クレアラシルの成分が乾燥し
白く浮き出てしまってる状態が続き
常に顔が白っぽい状態が続いた

その顔はまるでファンデーションを
塗ったかのような状態になっていたが
不思議とその肌でいるとニキビ治療を
してる感が出て安心になる

更に塗らないと落ち着かなくなりスグ
顔を洗いクレアラシルを付けてたら
あっという間に薬が無くなってしまい
かなりの頻度で買って来て貰ってた

するととうとう母親に「あれ高いから
使い過ぎないで」と言われてしまって
3日に1本のペースで消費してた俺は
節約して使うしかなくなった

そこでクレアラシルは寝る前だけ塗り
日中は洗顔後に何もつけずその代わり
更に顔を洗う回数を増やして常に肌を
乾燥肌状態に保つ事にする

この習慣を続けると8月の終わりには
ニキビだらけのニキビ星人だったのに
すっかっり消滅してくれて新学期から
俺はモテモテ星人になれる事期待した
(*´-∀-)ﾌﾌﾌｯ