早くもあらすじを辿るのが億劫になってきた。
そもそも林田作品の数ある魅力の一つは、混迷するプロットの眩暈感にあるのだからして。
サンコの骨も謎のワード〈ゾーラー〉も気がかりだが、やはり目下最大の謎は一(はじめ)=ダメ丸その人。
店谷をして骨ボックス1ダースは買えるとまで言わしめ、死ま田に殺されても生き返り、死ま田の特技をもってしても年齢が判らない正体不明の自称〈科学者〉。
グロテスクてんこ盛りの中、一話だけ挿まれた6年前のツンデレエピソードが微笑ましい。
「サンコはテメーのことが大好きなんだよ!」にやられた。
次巻〈宿敵〉。
印象的なフレーズ集→
「暗くてブキミになってきたぜ」
「(地下牢ゾーンに関して)絶対あったほうがいいぜ!」
「オレ様歴史ある墓場の土じゃないと寝られな〜い!」
「宇宙船でぜいたく言わないで!」
「なじんだでしょ」
「元々なじんでいた」
死ま田&モージャ率高し。
あと、読み返してみるとダメ丸のニーモツ・ナグールンが最初のほうで既に出てきている。