ゲーム未プレイにつき前半のキャラクターや悪魔紹介は素通りする感じだが、後半部分、ゲーム発売前に公式サイトで連載されたエッセイ「塩田信之の真4Fと神話世界への旅」の再録が出色の出来。
平易な語り口の神話学・悪魔学概論かと思いきや、通常の概説書ではなかなかお目にかかれないチロンヌプとアイヌ神話や天海僧正と江戸曼荼羅等、各論的内容も申し分ない。
個々の神や悪魔の由来でなく、神話そのものの成立過程を解説するスタイルが功を奏している。
参考文献も比較的入手しやすい文庫本が多く、新しい知見を取り入れているのも好印象。