1989年週刊少年ジャンプで募集された第1回GAGキング受賞作「人間なんてラララ」を含む初期短編集。
自画自賛この上ないタイトルからして秀逸。
感嘆符の多さも相まってニーチェの『この人を見よ』が思い浮かぶが、読んでいるとそんなことはどうでもよくなる。
天下のジャンプが産んだ最凶の鬼子にして、他の追随を許さぬ狂気の作風は未だもって孤高の存在ながら、この頃はまだ『珍遊記』タッチで読みやすい。
その分、ウ○コネタや繰り返しネタに設定破り等、のちの定番=ただの悪ノリがストレートに伝わってくる。
気がする。
気のせいか……。
インパクトはトップクラスか、オリジナルのキャラ一切出てこない「DRAGON BALL外伝」。
実は○○の畳み掛けが微笑ましい「エスカレーション」。
ちょっといい話みたいなSF展開なのにラストの放り投げ方でスーンとなる「災いは口のもと…」。
タイトルは「アウターゾーン」で内容は「笑ゥせぇるすまん」、映画化もされた「ババァゾーン」。
徹頭徹尾画太郎テイスト満載の超展開ほのぼの学園ドラマ「たのしい遠足」。
かの『バカドリル』を彷彿させるが、こっちのほうが数倍まともだった「バカでも覚える英単語」。