こんにちは。
シェアリングエコノミーに関して、新たに知ったことや思ったことを書いてます。
シェアリングエコノミー・・・
モノや場所、サービスなどの遊休資産を共有することで価値を生み出す経済活動
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今回は…
「ジビエ料理」とは…?
野生に生きている動物(イノシシやシカ、野ウサギなど)を狩猟して調理した料理。
元々、フランス貴族の狩猟文化から生まれた料理なんだそうです。
こんな獲物を取ってすげーだろ、みんなで食べよう、的な感じだったんですかね。
そこから一般の間にも浸透していって、現在ではヨーロッパを中心に親しまれている伝統料理となってます。
そのジビエ料理になぜ興味を持ったのか?
それは、「農家ハンター」という存在を知ったためです。
この「くまもと農家ハンター」
活動が素晴らしいんです。
農家ハンターとは何かというと、
農作物に甚大な被害を与えるイノシシを狩猟して、ジビエ料理に生まれ変わらせる活動をしている農家の方々のことです。
農家ハンターの生まれた背景としては、
農作物に対しての鳥獣被害の深刻さがあります。
その被害額は何と、164億円にのぼるそうです。(平成29年度)
その莫大な被害により農家を辞める方(離農)が増加していっている、
さらには放棄された農地にイノシシが住みつき、一般の人や車にも被害が出てきているんだとか。
負の連鎖が起きてますね。。
そこに対して、農家の方達が立ち上がって、
自らイノシシを捕獲するチームを組んだのが農家ハンターの始まりです。
さらには、そのイノシシをジビエ料理として販売し、収益のあがるプラスの循環に変換させることを目的に活動されてます。
とはいっても、狩猟を目的にするのではなく、基本的に農作物を食べにくるイノシシのみを捕獲する。エコサイクルの持続性を意識した活動になってます。
マイナスの連鎖からプラスの循環への変換。
SDGs にも繋がるこの流れ、
何か良いですよね。
また、他にも、個人的に興味を惹かれた部分が2点あります。
①
元々ヨーロッパの伝統料理だったジビエを、
鳥獣被害から農家を救う活動へと昇華した点。
まさにセンスメイキングが起きてるな、と感じました。
今まで味や価格・雰囲気で与えられていたヨーロッパの伝統料理としての価値から、
ソーシャルグッドなストーリーを味わえる料理としての意味を与えたわけです。
②
この活動を通して農家ハンターのコミュニティが形成されている点。
現在メンバーは80名以上、さらに全国に広げていくそうです。(すごい!)
また、コミュニティデザインもすごく良いと感じていて、
ジビエを活用した農作物被害を解決する動的な活動と、農家同士で協力し合う静的なコミュニティの要素が共存してます。
コミュニティ作りではこの両面のバランスが難しいと感じているのですが、きっとバランスが良いのでしょうね。
勉強になります。
この農家ハンターをきっかけに、ジビエや狩猟でシェアリングエコノミーに活用できる可能性がないか考えてみました。
狩猟のシェアリングエコノミー
ちなみに、狩猟に関して調べていたら、こういうものを見つけました。
罠シェアリング。
会員になれば、手軽に狩猟体験ができ、ジビエ料理も作れるという「体験」のシェアリングエコノミーですね。
これはちょっとお試しで参加してみたい。
ジビエ×農家×シェアリングエコノミー
何個か考えた案を紹介します。
現在、フードロス解消の面で注目されているミールシェア。
BtoCのサービスが多い印象ですが、CtoCでは食材の持ち寄り会が人気になってますね。
簡単にいうと、もてあましている食材を持ち寄ってみんなで料理を作って食べる、家庭を中心としたフードロス解消の会。
一方、農業の分野では、食べられるけど出荷できない農作物の問題があげられますね。
そこで、農家ハンターのジビエとフードロス農作物を持ち寄って料理をみんなでしてみる。
とかすると、よりサステイナブルな活動になりそう。
後は、罠シェアリングのように
他にも
とかあったら良さそう。(ありそう。)
それを全国の農家ハンターネットワークに乗っけて、ひとつの大きいプラットフォームにする、という壮大なプランも考えてみました。▼
単なるシェアリングではなく、そこに意味を与える活動こそが重要。(シェアリングエコノミー2.0)
そういう意味では、ジビエ×農家×シェアリングエコノミーの組み合わせは可能性があると感じてます。
ありがとうございました。
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