こんにちは、スロットプレーヤーのTNTです
ギャンブルは最終的に負けるもの、という考えが一般的かと思いますが
基本的には正しいです
ギャンブルを運営している胴元が儲かるようになっていなければ
ビジネスが成立しないですからね
それでも、なぜ客側が負け続けるのか
そのカラクリを理解することで勝ちへの道も見えてきます
例を使って基本的には勝てないギャンブルで、どうやって勝つのかを説明します
箱の中に100個のボールが入っています
30個が2000円貰えるボール(プラスボール)
70個が1000円払うことになるボール(マイナスボール)
一度引いたボールは元に戻す
引くのは何回でも出来て、無料
これは10回引いたら+2000円が3回、-1000円が7回でトータル-1000円
1回当たり100円負けるギャンブル、これでは勝てません
だけど、ルール表にこう書かれていたら話は変わってきます
(5回連続でマイナスボールが選ばれた場合はプラスボールが選ばれるまで50個づつの割合に変更される)
5回連続でマイナスボールが選ばれている状況の時にだけ参加すればいい
こう思いますね、その通りです
では4回連続や3回連続でマイナスボールが選ばれている状況は参加出来ませんか?
計算してみます
※以下、5回連続マイナス状態を5スルー、4回連続マイナス状態を4スルー・・・とします
表1.プラスボールを引き当てるまでにかかる回数の確率と収益および期待値
左上の数字がスルー回数(5回、4回、3回)
後で2回、1回、0回も計算します
水色背景(背景付き列左)がn回目にプラスボールを引く確率
5スルーでは1回目にプラスボールを引く確率が50%ですが
4スルー3スルーでは1回目にプラスボールを引く確率は30%です
黄色背景(背景付き列中央)が収益
1回目にプラスボールを引ければ2000、2回目なら1000になっています
5スルーからでも0.01%の確率で-10000円を叩くこともあるんですね
3スルーからだと2倍0.02%の発生確率です
表を再掲しておきます
ピンク背景(背景付き列右)が期待値を計算するための数値
確率×収益で求めていて、それをトータルした”期待値=見込み収益”が
右下の数字です(1001、602、322)
これはつまり
5スルー状態からプラスボールを引いたら辞める、この行為に1001円の期待値がある
こうなります
計算してみると3スルーからでもプラスの期待値があることが分かりましたね
では、2スルー以下はどうでしょうか
表2.プラスボールを引き当てるまでにかかる回数の確率と収益および期待値
感覚的には2スルーだと勝てないような気がしていましたが、大丈夫そうです
1スルー、0スルーはマイナス期待値になっていますね
全体を要約すると
0スルー1スルーでボールを取る人からはお金を貰い
2スルー以上でボールを取る人にその内のいくらかを返している
こういったギャンブルであることが分かりました
「5スルーなら次から50%だから勝てそうだな」
という人を尻目に、これを知っている人は2スルーからガンガン攻めていき
一般の人が挑戦する時には0スルー1スルーの状態になっていて
この人達は負け続けることになります
ギャンブルの勝ち方では、こういった確率や認知の歪みのようなものを利用することが多いです
1着になる馬を当てるゲームではなく
払い戻し倍率に対して勝率が勝っている馬を探すゲーム
勝率50%の馬で倍率1.8倍では買えないですが
勝率5%の馬の倍率が20倍より高いなら買えるはず
宝くじの還元率は約50%で、絶対に勝てないギャンブルと言われていますが
300円で売られている宝くじを100円で仕入れることが出来れば
それは勝てるギャンブルになります
緑のマスがあってオッズが客側に不利になっていますが
ボールが投げられた後にベットすることが出来て
落ちる地点を予測出来れば勝てるギャンブルになり得ます
お金を稼ぐというよりは、期待値を稼ぐといった感覚でギャンブルと向き合うと
勝つ方法が見えてきます
少しビジネスから話が逸れてしまったような気がしますが
お店側は何で利益を得ているのか、ということを考えるきっかけになればいいかなと思います
ありがとうございました