前回の調査では、今のSONYはゲーム事業を稼ぎ頭とし
半導体(CMOSイメージセンサー)への設備投資を増やしていることが分かりました
日本企業の半導体に対する取り組みが気になり
調べていた時に見つかったのが今回の東芝
だけど、半導体に対する姿勢はSONYとは真逆でした
半導体メモリを使ったメモリーカードを作る子会社(東芝メモリ)の売却
東芝メモリを売却することになった原因は当時の資金難にあったようですが
それならば
・半導体メモリ事業を手放した今、何が売上の柱になっていて
・今後どの事業を成長させようとしているのか
この2点を調べてみることにします
主な収益源となっている事業は以下の5種
・エネルギーシステム
・インフラシステム
・リテール&プリンティング
・ストレージ&デバイス
・インダストリアルICT
(2019年統合案内書より)
一つずつ確認しましょう
火力、原子力、太陽光、水力、水素
各種発電所の納入と送電インフラを含んだ事業です
※グラフは左軸が売上、右軸が利益
※利益軸は売上軸の1/10
2016年から売上は減少を続け、利益も出ていません
発電事業そのもが逆風の状況なのかどうか、他の会社の業績についても調べてみると
再生可能エネルギ(太陽光、バイオマス、風力、地熱)を専門に事業を展開している
レノバという会社の売上は増加傾向でした
この事業分野は東芝の総売上の32%を占めておりメインの事業と言えます(2018年)
事業内容は多岐にわたっていて
上下水道システム
放送システム
電波機器
エレベーター
産業光源
一般光源
コンプレッサー
産業システム
環境システム
道路システム
駅務自動化機器
業務用空調機器
交通機器
電池システム・・・・・等
最後に更に等がつくほどの手広さ
家から会社へ通勤する間に、かなりの確率で東芝製品にお世話になっていそうです
売上は横ばいで利益は減少傾向にあります
広く事業を展開すれば利益も増える、というわけではないようです
POSレジやオーダー機器(タッチパネル注文)、プリンター、等々がここに含まれます
インフラ事業と比べて、より生活に身近な場面で触っていそうですね
売上は横ばい、利益も順調な成長とは言えないようです
ここには半導体、ハードディスク製造装置の売上が含まれます
メモリ事業は売却したけれども、半導体そのもから撤退したわけではないということですね
売上は少しずつですが増加、利益は減少
パワー半導体というものを製造していて後程紹介します
製造現場へのIoT、AIの導入をサポートする事業のようです
売上は横ばい、利益も成長しているとは言えないようです
IoT、ビッグデータ、AI・・・・
最近よく聞くワードですね
ここまで各事業の業績を見てきましたが
どれもパッとしないものばかりでした
売上、利益のどちらも成長しておらず
売上に対しての利益率は1%程度しかありません
では、これから先は何に力を入れていくのか
設備投資や研究開発費の使い道を見てみます
※2018年実績
※()内の数字は2018年の総投資額2746億円に対しての%
インフラシステムとストレージ&デバイスで総投資額の65%を占めていて
総売上に対して合わせて5%近くを使っています
インフラ事業にお金がかかるのはなんとなく分かります
ではストレージ&デバイスへ投資して何を開発しているのでしょうか
2019年3月作成の有価証券報告書によるとストレージ&デバイスへの投資費の使い道は
「パワー半導体製造建屋内装及び製造設備」となっています
パワー半導体関連の設備投資については、2018年3月の有価証券報告書でも報告していて
単年度の取り組みということではないようです
パワー半導体は、電気の流れをコントロールする能力を持つもので
東芝では特に電気自動車(EV)への需要に期待しているようです
(参考資料)富士経済の調査結果
メモ
電気のみで走るのがEV
電気とガソリンで走るのがPHV
ガソリンをメインに、電気で補助しているのがHV
富士経済の調査によると、電気自動車の市場は大きく広がっていくということで
パワー半導体の需要も伸びると思うのですが
東芝のパワー半導体が何処に売られているのか
はっきりしたことは分かりませんでした
大きな会社に販売している実績があればいいんですけども。。。
同じくストレージ&デバイス事業で開発している「Visconti」という画像認識プロセッサー
これは、車に搭載することで歩行者を識別し自動ブレーキを作動させること等が可能になります
トヨタにて採用されており、自動運転に向けて発展がありそうです
採用車種
「アルフォート/ヴェルファイア」
「クラウン」
「カローラスポーツ」
現在はVisconti4まで開発されており、2019年9月からVisconti5のサンプル出荷をするというリリースがありますが
2019年11月現在、どのように展開されているのかは調べても出てきません。。。
東芝の収益を支えている事業はインフラ事業
そのインフラ事業も含めて、全体の売上・利益ともに成長はしていない
設備投資・研究開発費をインフラ事業・ストレージ&デバイス事業に充てており
パワー半導体・Viscontiの成長に期待
株探より
株価チャートを見ると、2017年を底にしてジワ上げ中
業績が改善されていけば上向きになっていきそうではありますね
東芝って今大丈夫なんだろうか?そう思いながら調べてみると
大丈夫じゃなさそうな雰囲気でした
最終黒字にはなっているようだし、成長事業に力を入れていくようではあるけど
うーーん、株を買いたいとは思わない感じです。。。
作っている製品をどこに販売しているのか
その販売先は順調に経営されているのか
この辺の考えは今までもっていなかったので、そこに気付けたのは収穫ですね
SONY、東芝と調べて印象的だったのは
どちらも車に対して製品を作っていたということです
次は、日本の車といえばということで
トヨタを調べたいなと思っています