皆さんこんにちは。64です。
今回の懐・古・趣・味は「フロッピーディスク」についての話です。
このフロッピーディスクが開発されたのは1970年の話。
アメリカのIBMがIBM System/370のIPLローダーとして8インチのIBM23 (23FD-2) フロッピーディスクを開発したのが始まりです。この開発されたフロッピーディスクの容量はなんと80KB。今の時代だとスマホのアプリのキャッシュだけでいっぱいになりそうですね。
最終的にはこの8インチフロッピーディスクは1.6MBまで拡張され、当時の8bitコンピュータや16bitコンピュータなどで使用されるようになりました。
フロッピーディスクがIBMによって開発された6年後の1976年にシュガートが興した米シュガートアソシエイツというメーカーは、SA-400と呼ばれる5.25インチのディスクとドライブを発表・発売しました。上に書いてある8インチフロッピーディスクとの互換性はありませんでしたが、大いにヒットしました。
日本では当時の電電公社が5.25インチ2HDドライブの開発を行っていたため、「電電公社フォーマットドライブ」と呼ばれていました。このドライブは電気的に8インチに互換性があるほか、容量も1.2MBありました。
1980年、とある電機メーカーが3.5インチフロッピーディスクを開発しました。
日本のSONYです。8インチや5.25インチのフロッピーディスクは薄い樹脂製の袋に磁気ディスクが収められていたが、3.5インチではプラスチック製の硬質なケースに改められました。
この後3.5フロッピーディスクはMSXやマッキントッシュなどで使用され、未フォーマット時1.6MB、フォーマット時1.44MBの「2HD」のディスクを開発するなどの躍進を見せました。
最盛期の1995年にはディスクが年間45億枚製造されたフロッピーディスクですが、1993年頃からCD-ROMが普及しディスクの生産枚数が減少。ドライブも2002年をピークに生産数が減少し、アップルは1998年にフロッピー非搭載のiMacを発売して話題になりました。最終的には2009年春に日立マクセル(現・マクセルホールディングス)と三菱化学メディアがFD生産から撤退。最後までFD生産を続けたソニーも、2011年3月に中華人民共和国のメーカーに委託しているFDの生産を終了し、フロッピーディスクは姿を消しました。
この記事を書く際にフロッピーディスクは今でも販売しているのかというのを調べてみるとちゃんとありました。(在庫販売ですが)
↑これは懐かしいNECのPC98用フロッピーディスク(まだ使ってる人いるのかな?)
↑TDKのフロッピーディスク(TDKって最近聞かなくなりましたね...)
↑開発したSONYのフロッピーディスク
ディスク以外にもドライブもちゃんと販売されていました。
フロッピーディスクに入ってるデータを引き出すのは今がチャンスかもしれませんね!
↑富士通のフロッピーディスクドライブ