
【1話】
【2話】
悪意というものは、いつだって群れる。
そしてそれは、獲物を見つけると本能的に寄り集まり、腐肉に群がる蛆のように無秩序に繁殖し、膨張し、濁りきった瘴気のように世界を覆い尽くす。
翌日、大学の掲示板にソレが貼り出されているのを見つけた時には既に大半の学生に私の作品は知れ渡っていた。
晒された…私の、私と彼女だけの秘部が…!!
芸術の何たるかも知ろうとしない猿共が騒ぎ立てるための餌として!!
猿どもの卑しい衆目の中に張り付けにされた!!
急いで掲示板からソレを剥ぎ取り鞄の中へと隠す。
すると私が回収に来ることを待ち構えていた意地の悪い愚物共が好奇の目で私を串刺しにする。
「うっわ、こっち見た、目が合った、キモ!!」
「きっしょ〜、あいつマジ無理〜」
次々に放たれる嘲笑と呪の言葉、スマートフォンを向け十字を切って糞溜めに祈りを送信する邪教徒共。
これほどまでに速く、確実に、隅々にまで浸透するとは、人間の悪意は、秩序の外側でこそ最も鋭く機能するらしい。
「おい、"ペニス芸術家"! とんだ傑作だな!」
「"ちんぽ画伯"!爆誕ww」
「お前のってこんなデカいの?今度見せてくれよ!笑」
——そこから新たな地獄が始まった…。
嘲笑は、雑踏のノイズのように絶え間なく響き、
私が歩くたび、私が息をするたび、背後でささやき、私を指差し、私を笑い、私を唾棄する。あれ以来、レイラを目にしたことはない。私をこんな状況へと陥れた淫売、だが彼女のことすらもうどうでもよかった…。
もはや大学へ行く気力など湧かない。
行ったところで、講義の内容が耳に入るわけがない。
あの建物ごと、すべてが灰になればいい。
燃えてしまえばいい。消えてしまえばいい。
あんな場所で、何を学ぶ?
あんな場所で、何を得る?
私の線を否定し、私の筆を揺るがせ、私の存在に何の意味も与えないような世界が、存続する価値などあるのか?
ない。
ならば、いっそ燃えてしまえばいい。
だが、私はまだ、大学へ通っている。
なぜ?
なぜ、こんな場所にまだいる?
「君の理論に、線が追いついていない」
「あまいの...」
あの言葉が、今も脳の奥に突き刺さっている。
消えない。許せない。
このままでは終われない。
私は、認めさせなければならない。
私が考えた魔法陣を、私の線を。
この世界が、私をどれだけ穢れたものとして扱おうとも、
私の中にある魔法陣だけは、純粋なままでなければならない。
それは、唯一、この汚れた現実の中で触れていいものだ。
それは、私が唯一、"本当のもの"を描いていると信じられる瞬間だった。
だが、その魔法陣すらも、今や震えている。
そして、震えが止まらないのは、手だけではなかった。
心も、視界も、世界も、全てが、
いまや"震え"ているのだ。
「おい、"ペニス魔"、今日も元気か?」
教室に入った瞬間、肩を強く叩かれた。
後ろを振り向くと、数人の学生がニヤニヤしながら俺を見ていた。
「新作はまだか?俺、お前のファンなんだけど?」
「なあ、"おちんぽアーティスト"、お前の"EMPブラスト"でサイン書いてくれよ!」
言葉が耳に突き刺さる。肉を裂き、内臓にまでめり込む。
胸の奥が、鈍く、痛い。
反論すれば、さらに嘲笑を生むだけ。
無視すれば、さらに蔑まれるだけ。
何をしても、"彼らの玩具"でしかない。
これが、社会なのだ。これが、人間というものなのだ。
震える。
これは怒りか、悲しみか、絶望か、憎しみか、恐怖か…。
終始俯いたままの大学をあとしてようやく顔を上げる。
曇天。
まるで、この世界そのものが、俺を押し潰そうとしているような重さだった。
私の魔法陣を、認めさせなければ…。
でも、どうやって?私は、私の線は…
震える。
この世界に、美はない。
秩序はない。理はない。
あるのは、無意味な人間の営みと、
他人を貶めることで自分を保とうとする獣の群れだけだ。
この社会に生きる意味は、どこにもない。
私はもう、存在しているだけで、誰かの嘲笑を生む"汚れ"になった。
もう、私は、何者にもなれない。
人間は醜い。
頭蓋の内に邪悪を詰めた欲の傀儡、針で突付けばぷつと溢れ出す赫い悪意と錆びた臭いが剥けば湯気立つような温かさで不気味に脈打っている醜い肉詰め、悪臭を放つガス、蠕動する汚物、粘ついた体液、不気味な湿性の濁音を立てて蠢く臓腑、それら全てが薄皮1枚に包まれて、ろくでもない意思の詰まった鳴き声を吐き出しているおぞましさに身の毛がよだつ。
同時に、私が人間であることに気が狂いそうになる。
私は醜い。
醜いモノに存在する価値があるのだろうか?
なぜ、まだ私は私でいられる?
思考が、ぐるぐると回る。
胸の奥が、冷たい。
血が、足元に沈んでいく感覚。
死ねば…
すべてが終わる。
すべての罵声も、すべての嘲笑も、すべての軽蔑も、
死ねば、すべて消える。
死ねば、震えなくなる。
死ねば、私の魔法陣は、私の中で"完璧なまま"残る。
死ぬことこそが、"救い"ではないのか?
この世界において、唯一の救済であり、唯一の秩序であり、唯一の真理だ。
生きることは汚い。
呼吸をすること、食べること、排泄すること、血を流し、汗をかき、皮脂を滲ませ、劣化し、腐敗し、老い、崩れ落ちること。
それらすべてが、どうしようもなく醜悪で、どうしようもなく穢れている。
なぜ、生きることが尊ばれるのか?
なぜ、人は生きることを賛美し、死を忌避するのか?
理解できない。
生まれた瞬間から、私たちは死へ向かっている。
人生とは、死へ向かう列車だ。
いつからともなく、断りもなく発車していたそれに揺られながら、はじめから決められた終着駅へと運ばれる。そこに分岐点はない。
道中で何をしようが、どれほど足掻こうが、どれほど悲しもうが、喜ぼうが、怒ろうが、私たちはただ、死という駅に向かっているに過ぎない。
なのになぜ、人はこの醜悪な世界にしがみつき、執着し、老いさらばえ、醜く変質しながらも生き続けるのか?
むしろ、"生"こそが苦しみであり、"死"こそが真の解放ではないのか?
だれもが死に怯え、死を避けて、死を遠ざけて生きる。
美しくない。
だれも自らの死に方を、死に様を、満足に選ぶことはできない。
私には——それができる。
それが、私に与えられた最後の、最大の美なのだ。
生まれながらに死んでいるこの身体を、私は"この手"で真の死へと完成させる。
それこそが、私がこの世界に唯一残すことのできる、"美"なのではないか?
そう思った瞬間、身体が熱を持った。
死は決して敗北や逃避ではない。混沌と苦痛に満ちた生に自ら終止符を打つこと――それ自体が一つの美学なのだ。生を手放す瞬間に訪れるであろう静謐な闇は、醜悪な現実よりもはるかに崇高で美しい。永遠の安息へと至る道を選ぶことは、あの大学や社会に蔓延る猿共では決して到達することのできない高尚な解なのだ、私が、私だけが辿りたいた甘美な解放なのだ。
夜、帰宅した後、浴槽に湯を張った。
静かに服を脱ぎ、水の中に沈む。
静かにナイフを手に取る。細い月明かりがその刃先に冷たく光を反射している。
今からこの浴槽は、真っ赤に染まる、生温かく赤く生臭い子宮となって私の骸を包むのだ。
肌に刃をあてる。
やっと、やっと私は、私という美を完成させる。
そう思いながら、深く、息を吸い込んだ。
鋭い痛みが手首に走る、鮮やかな赤色が溶けた絵の具のように筋となって広がる。
だが、その勢いは弱々しく、この浴槽を染め上げるには明らかに不足していた。
痛い。
あれほど死を渇望したというのに、無意識にためらってしまったのか?
今まさに私は救われようというのに、なにを躊躇うことがあろうか?
痛い。
傷口は浅く、震えた線のようだった…。
これでは死ねない。
もう一度、ナイフを握り、左手首へと刃先を合わせる。
震える。
傷口が、左手首が、ナイフを握る手が、肩が、全身が、震える…
カシャン、という音が床に響いた。
死ねなかった。
刃と共に、私の最後の希望も床へと落ちていったのだ。その瞬間、胸の奥で何かが砕け、私は崩れ落ちた。死を夢見てすべてを捧げようとした自分がひどく滑稽に思える。心の底から情けない。激しい自己嫌悪が込み上げ、嗚咽と共に喉を突き上げた。まだ、まだ生にしがみつこうというのか?いったい、何のために?死を求めたというのに、なおも生に縛り付けられている――この屈辱、この絶望。
私は、何も選べない。
生きることも、死ぬことも、"どちらも選べない"。
私は、"生"にも"死"にもなれなかった。
私は、"何者にもなれなかった"。
絶望が身体を支配する、浴槽の中、指一本動かせない無気力に包まれ目を閉じる、生温かい湯が気持ち悪いほどに心地よかった…
「なぜ震える?」
闇の底で目を開く。
自分が今、まぶたを上げたのかどうかすらわからない。
黒い。どこまでも黒い。
闇の中に沈んでいる。水のようなものが、重く、粘り気をもって肌にまとわりつく。
息を吸おうとしたが、肺は動かない。
——ここはどこだ?
たしか、風呂場の湯に浸かっていたはずだった。
そして、ナイフで—
そうか!私は"成功"していたのか!
ついに私はあの忌まわしき世に別れを告げ、美を完成させることができたのだ。
ふと、耳元で音がする。
くぐもった、水の中のような囁き声。
いや、違う。これは、呻き声だ。
遠くから、無数の"それ"が押し寄せてくる。
肉の腐った匂い。湿った布の擦れるような音。
足元を見れば、漆黒の闇の中に、うごめく無数の"人影"があった。
顔のない亡者たち。
目も鼻もない、のっぺらぼうの群れ。
それらは静かに、私の方へ向かって歩いてくる。
いや、これは…
呟いた声が、闇に溶ける。
鏡がある。
鈍い鉛色の冷面に浮かぶのは…
美しき微笑。
あの額縁の中、いつもそこに在った…
静謐な、完璧な微笑み。
あぁ…やっと、やっとあなたのもとに…
魂を熱く濡らしながら手を伸ばす。
私も、額の向こうへ、永遠の美へ…
鏡面へ吸い込まれるように近づいたその時、母の唇の端に、ヒビが入る。
音もなく割れる。
頬が裂け、鼻が崩れ、目が溶けて落ちる。
その下から顕れる歪んだ表情が絶叫し耳を劈く。
「なぜ震える?」
父の声が、歪んだ叫びとは別の場所から臓腑へと重く響く。
母だった顔の歪んだ口から腕が伸びて私の手を掴んだ。
「なぜ震える?」
冷たい。
父の手が私を鏡面へ引きずり込む。
冷たい。
続く女の絶叫に頭が割れそうになる。
冷たい。
「なぜ震える?」
——絶叫
冷たい
——絶叫
「なぜ震える?」
——絶叫
冷たい
——絶叫
なぜふるえる?
眼が開いた。
冷え切った浴槽の中、私は震えていた。
全身の皮膚が醜くふやけ、死人のように白い。
が、左手に刻まれた赤い線のふるえが、私はまだどうしようもなく生きているのだと教えてくれる。
私は、私は地獄に落ちる…
死の先に救いがあるのかもわからない、しかし、あの光景は、あの感覚は、違う。断じて救いでも、美でもない。
死ねない。
私は死ねない。
しかし
生きられない。
私は生きられない。
なら私は、私はどこにいればよいのだ?
生まれながらに死んでいて、死んでいるのに生きている私は
どこで生き、どこで死ねばよいのだ?
本当の生は?本当の死は?脈動する刹那も、安らかな永遠も手にすることのできない私はいま、なにをもってここに存在しているのだ?
ここに、ここにいたくない。
浴槽から這い出る。
冷たい浮力の中弛緩しきった身体は、欠陥に満ちた不出来な容れ物のように、無様に押しつぶされ布団へと這っていく。
さむい。
天井のシミが、わたしをみている。
さむい。
抱き寄せた毛布で世界に膜を張ると、霞のような私の存在が浮き隔絶されて浮き彫りとなった安堵に眠った。
——目を開いた。
カーンの隙間から漏れる朝焼けに穢された夜の残滓が、無情なる世界の進行に掻き消されてゆく。
なぜまだ生きているのか。
なぜまだ、この目を開けてしまうのか。
あれほどまでに生を毛嫌いし、死に陶酔していたにもかかわらず、"死ねなかった"という事実が、全身にこびりつく穢れのようだった。
気づいてしまった。不満を吐くばかりで、何者にもなれない己のどうしようもなさに。
そして、おそらく死は救いではないということにも。
私の世界は粉々に砕けてしまった…。
私の世界の理は、法則は、全て歪んだ醜い曲線のように震えていた。
美…。
やはり美だけが…屹立して世界を照らす導として私の中に未だ輝いていた…。
それしかない…。
魔法陣を、描かなければ…
生きるよりも死ぬよりも、もっと耐え難い何かが、いまの私を美に縛り付ける。
燻された虫のように部屋から這い出る…
死んだような生と生きたような死が立ち込めるこの部屋から、あのシミから、逃げ出したかった。
魔法陣を、魔法陣を描かなければ…
「もう一度タッチしてください」
ぼんやりと膜の外にあった喧騒が徐々に鮮明になるにつれ眉間から鼻にかけて押し寄せる痛みに目眩がする。舌先で前歯を認識してホッとする。ひどい鼻血だ。昨晩、浴槽の表面を数秒、仄かに色づけて消えた左手の覚悟を塗り潰すほど盛大に、私の生が流れ出していた。
学生証を…忘れていた。
街の光が、滲んで見えた。
何のために歩いているのか、もう考えることもできなかった。
学生証を取りに行くために、あの部屋に戻りたくはなかった。
魔法陣が描きたかった、もう、どこに行くこともできなかった。
電柱の影が長く伸びている。
信号機が、まるで生き物のように瞬きを繰り返している。
吐き出された夜の空気は、肺の奥で鈍く淀む。
人の群れが、ざわざわと蠢いている。
私の足元を見て、何かを囁いている。
耳鳴りがする。
遠くの方で、誰かの笑い声が聞こえた気がした。
私のことを笑っているのか?
私が死ねなかったことを知っているのか?
私が生きれていないことを知っているのか?
あてもなく街を彷徨い、澱んだドブ川のように美への憧憬だけを煮詰めて腐る、存在意義のない靄のような、行く先のない霧のような私を、あの忌々しい天井のシミが嘲笑っている気がして背中が凍るように痛む。
私は、私がどうしようもなく耐え難く、許せなかった。
そのとき——。
「おい」
——誰かが、腕を掴んだ。
暗い路地裏だった。
気づけば、雑踏から逸れて、人気のない裏道を歩いていたらしい。
細い道。
生ぬるい風。
生ゴミの臭いが、鼻についた。
そして——"奴ら"がいた。
「おいおい、久し振りに見かけたかと思えば、こんなところで何やってんだよ?」
"剛腕のドルイド"が鼻息荒く野太い声でげらげらと笑う。野蛮——この前の破壊魔法で石壁を砕く講義では、魔法の詠唱に失敗し激昂したその勢いで拳を叩きつけ石壁を破壊していた—な腕が、私の左腕を棒切れのように締め上げる。知性をまるで感じさせない瞳を見る度に、お前はどこかの畜舎で蝿にでもたかられながら、糞便を垂れ流し草でも貪っているのがお似合いだと言いたくなる。
「イアwwイアwwチョコレートwwww」
"悪魔崇拝者"が煽るように下卑た笑いを向けてくる。
満足に言葉も話せぬ不審者が。入れ歯ぐらいしたらどうなんだ?その腐った信仰のもと断食しながら餓死すればいい。
「おっちんぽ創作家じゃん!!新しい作品はまだかよ?どうせシコシコふるえながら描いてるんだろ?」
"アルティアの法の番人"が馴れ馴れしく肩を叩いてくる。
うっせぇハゲ!黒ギャルの尻を連想させる卑猥な頭が常軌を逸している。間違いなくこのハゲが現世の風紀を乱している大きな要因のひとつだ。髪を生やせないならモザイクでも被れ。クソが!
愚物共のげらげらと笑う声が耳を裂く。
何かを言おうとしても、言葉が出なかった。
寒気がした。
怒りがあったのかもしれない。
だが、それ以上に、何もかもがどうでもよくなっていた。
もう、どうでもいいのだ、私は私すらもうどうでもよい。
私の無反応と恥も怯えも怒りもない眼差しが面白くなかったのか、愚物共は私に蹴りを入れたり、羽交い締めにし始めた。
この世の中は、薄汚れている。
苦しい。
全て燃えてしまえばいい、私を苦しめる、生も、死も、美も
全て——
「ちょwwヤバwwまだこんなダサいことやってる奴らいんの?」
男が現れた。
唐突に、眼の前に
炎のように赤い髪、切れ長の眼の中には赤く熱せられた金属のような危うさが妖しく輝いていた。
「は?お前今なんて言っ」
剛腕のドルイドが唾を撒き散らしながら激昂しその拳を振り上げた瞬間——
がぎ、ぐげげごご…!!
私を嬲っていた3体の愚物がみるみる形を変えてゆく。
それぞれの皮膚は暗い錆色の甲殻めいた棘や襞へと爛れ、瞳は紅く小さな点となって、苦痛に歪んだ炎を宿していた。
一瞬で"痛みの騎士"へと変容した愚物共は戸惑いながらも苦し紛れに男へ殴りかかろうとする。
しかし、男が"業火の嵐"の一節目の詠唱を呟き始めたことに気づくと、踵を返して一目散に路地を駆けていった。
「ダッさ…」
そう吐き捨てると、男は振り返るなり路地に転がる私へ手を差し伸べてくる。
あっけにとられたまま声も出せない代わりにその手を取った。掌から熱いエネルギーのようなものを感じて震える。不思議と、身体に力が満ちる気がした。
「よぅ、大丈夫かモヤシっ子!」
「…ありがとう」
掠れた声でなんとか絞り出した言葉は、男に届く前に灰になりそうなほど頼りなかった。
「いいってことヨ♪ああいう奴ら、俺ムカつくんだよね」
「助かったよ…」
「まーまー、気にすんなって」
先程の乱闘など、まるで気に留めていないように、飄々と淡々と
話す男はまだ若く、そして、美しかった。
「あ、助けてやったかわりにさ、今晩泊めてくんね?」
「え?」
「あざす!!俺はヴィッキー!シクヨロ!」
つづく…。

















