ビジネスでは、しばしば顧客や従業員の満足感を高めようとする。そのとき、たまに不満足な点を無くしたり、改善することで目的を達成しようとする。
「満足⇔不満足」だから、「不満足がなくなれば満足だよね」なのだ。
でもこれは"逆転の発想"の気を付けたいパターン。満足と不満足は、言葉では対義であるけど、実は繋がっていない。
実際には、満足させる施策をしないと満足にはつながらない。不満足を改善しようとすると、そこに生まれるのは不満足の低減。
満足と不満足は、カラオケでいうところの"マイク"と"エコー"だ。"キー(#/♭)"のようにはいかない。
嬉しい気持ちを高めたいときは、嬉しいことに働きかけるとよい。
それに対して、反対の発想による効果が出やすいフィールドがある。
--- 広告の世界やお笑いの世界だ。
キャッチコピーや動画、ポスターなどの広告では、むしろ反対の発想が、面白さを生み出す手段のひとつになっている。お笑いに関しては、例えば、フリとオチのGAPを出すことで笑いをとる構造がある。
実は、これはビジネスだけでなく、日常にも持ち込める考え方だ。
彼女や奥さんを喜ばせたいとき、不安や困難を払拭してやるよりも、直接的に喜ぶことをしてあげよう。
どちらもやってみると、喜ぶことをしてあげた方が、あきらかに喜ぶ感情が高いと気づくだろう。
反対に、悩みやストレスのもとから助けたとき、自分の疲労のわりには小さい喜びしか受け取れないように感じるかも。
分かりやすく、あえて極端な説明の仕方をしたが、つまりは喜ぶことをしてあげようよってことです。(きっと、そもそもgive前提のtakeとか考え方どうなってんの!?というオコの声も挙がる表現をしてごめんなさい)
ワーワー言うておりますけども、反対の発想は長短あるので、ぜひ効果的につかっていきたいものですね。
あとがき
本記事では、Keiさんの以下記事で紹介されていた"線の画像"を利用しました。おかげさまで色味きれいに仕上がりました。