ブロックチェーンにより達成される社会像の最も大きなものは非中央集権化です。
その非中央集権化の結果どんな長所があるのかについて考察したいと思います。
ブロック生成や取引における承認者がインセンティブに従って動くことで、彼らが全ノードの大多数を占める限り、ブロックチェーンに攻撃することは不可能です。
この強固なセキュリティは、そのブロックチェーンに参加するノード数が増えれば増えるほど、さらに強固なものになります。ハッカーは攻撃しようと思ったら、全てのノードに同時に攻撃を仕掛ける必要があります。これは事実上不可能です。地球に隕石落とすくらいの攻撃が必要です。
それだけではなく、一度ブロックチェーンに格納されたデータは格納した本人すら変更することができません。
法定通貨の場合は、金融緩和したり、金利を上げ下げしたりすることで政府が干渉し、健全な金融を目指しています。この干渉が上手くいっていないことは今の日本経済を見ても明らかですが、古くはローマ帝国のデナリウス貨の失敗に始まり、現在ではジンバブエの混乱に至るまで様々な地域で過度な干渉はむしろ混乱を招くことが示されています。
非中央集権的に生み出される仮想通貨の場合は、こうした混乱は起きません。特に悪性インフレは絶対的に起きないと言っていいでしょう。
逆に仮想通貨はデフレの性質を持っているため、ここが将来的にどうなるかは注目ポイントです。
銀行などが仲介に入って送金するよりはるかに早く送金することが可能です。早く送金できるということは企業から見ればそれだけ、早い意思決定も可能になり、世界経済的には良い影響を与えることになりそうです。
あとはスケーラビリティ問題さえ解決できれば。。。
送金にかかる手数料は仲介者ではなく、取引を承認するマイナーに払うようになります。
今のところ、はるかにマイナーに払う手数料のほうが安いため、これは消費者から見ても企業から見ても法定通貨と比べた時のメリットと言っていいでしょう。
ICOを見ても分かるように、スタートアップがあっという間にお金を集めることが可能になりました。(もちろん詐欺も多いですが。)
今でこそ、スタートアップの資金集めの手段の一つとして注目されていますが、これまで価値がない(つけることができなかった)分野においても独自の仮想通貨を発行することで価値をつけることができます。ALISやSteemitのように、記事書いていいねされたらトークンもらえるっていうのはその典型例ですね。
Benefits of the Blockchain for a Decentralized Workforce
ADVANTAGES AND DISADVANTAGES OF DECENTRALIZED BLOCKCHAINS
【twitter】https://twitter.com/nogacrypto?lang=ja
【voicy】https://voicy.jp/channel/545
【note】https://note.mu/nogacchi
Photo by Amber Case