どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
皆さんは今年最も話題になった映画の1つ、『カメラを止めるな!』はもうご覧になりましたか? 制作費は300万円、当初2館でのみの上映だったのが、口コミなどで話題となり、公開から120日で動員200万人を記録するなど、異例のヒット&ロングランを続けています。
『カメラを止めるな!』のように、「今話題の作品」「異例のヒット作」などと言われると、「観に行きたい!」という気持ちになりませんか?
今回は、その心理を生み出す「バンドワゴン効果」についてご紹介します。
バンドワゴン効果
ある選択を支持する人が多ければ多いほど、その選択が正しいと思い込むようになる心理現象のこと。
「バンドワゴン」とは、パレードの先頭を走る楽隊車のことです。先頭のバンドワゴンに乗る=大勢の意見に乗ることを意味しています。言い換えれば、他人が持っているもの、他人が欲しがっているものが欲しいという、流行に乗っていく心理のことです。
『「嫌消費」世代の研究』によると、各世代の中でも、バブル後世代(1970年代終わり〜80年代前半生まれの世代)は、バンドワゴン効果の心理が最も強く働くそうです。調査によって、「周りの口コミや評判を参考にして選ぶ」(55%)、「街を歩いている人が持っているものを見ると欲しくなる」(22%)といった傾向が他世代よりも高いことがわかっています。
なぜ、バブル後世代は他者の影響を受けやすいのでしょうか?
その背景には、バブル後世代固有の強い競争意識があります。消費でも他者には負けたくないため、皆が欲しいものが欲しくなるのだそうです。
なので、もし企業側がこの世代をターゲットとする場合は、例えばPR戦略を通じてネットの口コミを増やすなど、話題を喚起することが効果的です。
一方、「メディアで取り上げられた商品が欲しくなる」「話題のサービスを試してみたい」という傾向が強い方の場合は、口コミや宣伝には疑いの目を向け、本当に自分が欲しいものなのかどうか、冷静に考える時間を持つことが必要になります。
バブル後世代の方もそうでない方も、バンドワゴン効果を念頭に、うまく情報を集めてみてください。
ではまたー。