どうもこんにちは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
Amazonなどで欲しかったものを買おうとした時、星5つのレビューを見たり、自分の求めている感想を探したりしたことはありませんか?
今回は、無意識のうちに自分に都合のいい情報、自分の主張を後押しするような情報ばかりを集める心理、「確証バイアス」についてご紹介します。
確証バイアス
自分の考えを裏づける証拠となる情報にはよく気づくのに、矛盾する証拠となる情報を見逃す心理傾向のこと。
『ネガティブ思考力』によれば、喫煙者は非喫煙者に比べて、タバコについての有害情報をあまり知らないそうです。マスメディアから流れるタバコの有害情報に同じように接しているのに、喫煙者にとって都合の悪い情報であるため取り入れようとしない、つまり無意識のうちに目を背けているのです。
そして、喫煙者は自分に都合の良い情報 —— タバコを吸うことはストレスの解消になる、喫煙者同士で仲良くなる、といった情報にばかり目を向ける傾向があるそうです。
また、確証バイアスはビジネス戦略の失敗の原因となることもあります。
例えば、自分が進めようとしている戦略が危険であることを示唆するマーケティング・データが手元にあるのに、しっかり検討しない。そして、自分が考えている戦略に有利な情報にばかり目を向け、自分が正しいと思い込んでいく。その結果、リスクを無視した危険な決断をしてしまう、ということが度々起こります。
こうした確証バイアスの罠に陥らないためには、あえて自分の意見とは異なる主張に触れていくことが大切です。情報収拾の際、たまに自分の興味のないジャンル、自身の考えと主張が異なる人の本を読んでみると、また違った視点から物事を考えることができるようになるはずです。
時間がある時、また重大な決断を下す時に、ぜひ取り入れて見てください。
ではまたー。