クリスペのガバナンスに全没の選択肢が追加されるようです。
タイミング的に、私がガバナンスについて書いた記事の後だったので、妙な感じはしますが、まさか影響を与えたなんてことは無いと思います。もし読んだうえで追加したならそれはそれで残念だからです。
実行されるのは次回からなので、見てからの方が正確ですが、想像で書きます。
A/B/Cの3案が運営チェックを通り、人気投票が行われるとします。ここまでは今までのルールですが、ここに「いずれも支持しない」選択肢が追加されます。
図だとB案が一番支持されて本案投票へ進みます。この時点で本案で反対に投票するであろう最小限量が現れているのが面白いところでは有ります。
全没が支持された場合、全没を本案とする2段階目の投票は有りません。
提案と同じように扱われているのに、確定への容易度は全没だけ優位です。
提案が1つだった場合は、人気投票は省かれるのでその案で本案投票になると思います。
対全没との戦いがないとか、分かって居たら反対に入れていた人がスナップショットの関係で投票できなかったとか、その逆も考えると善し悪しはわかりませんが、少なくとも時短になるはずです。
提案が沢山あった場合
提案が沢山あるほど全没の存在感が増します。
A/B/C/D/Eが各文明に支持される案だとし、いろんな意味でバランスが取れているゲームを前提とすれば票は拮抗するはずです。各文明を支持するユーザーの財力さえも拮抗していればですが。全ての案は突飛でもなく良い案とします。
便宜上桃色文明が有ったとします。桃組は他の5色が利する案は通したくありません。
桃組として支持する案も無かったので全没に入れました。なんやかんやちょろちょろ全没に入って確定しました。虚無。
なんならクリスペの発展を阻害しようとする闇の組織が、毎回全没に投票する陰謀論的な。
現実的に何案が最大並びうるのか知りませんが、案が多ければ多いほど票が散り、なんとなく全没になる可能性が高くなります。
何となくBになるパターンも有りますが、そっちは本案が待っているので全没とは危うさが違います。
あと、投票は締め切りまで変更可能な仕組みなので、Aが選ばれるくらいなら全没入れるわみたいな動きもあり得ます。その場合、Aは本案に進んだとしても否決される可能性がそれなりに有るので時短と考えれなくも無いですが。
突き詰めて考えると、全没ルールの追加は、本来 人気投票→本案投票だったものを、同時に行っている状態に近くなります。
締め切りが迫るにつれ、一番人気の案以外への投票は死票の可能性が高まります。
一つの案が極端に人気だった場合、投票権を維持していて変更可能なのであれば、
・推しではないが現状トップの案へ変更する
・トップの案が嫌なので全没へ変える
・逆転を信じてステイする
が選択できます。全員がマメに投票ページを見ているとは思いませんが、大きな権利を持っているほどチェックしていると思うので、締め切り間際は実質トップ案vs全没でプレ本案投票の様相になると思います。
色々考えると、全没ルールの追加は、ユーザー提案で始まっていたガバナンスルールとは全く違う物への変更に思います。
全没ルールが追加されることで、ユーザー間の事前打ち合わせが重要になる気がします。いい案が複数並ぶことがマイナスになり得るので、案を出し合って今回の案はコレ1本にしようみたいな。あれ??ガバナンスの意味は??
全没に重み付けが有ればと思いました。簡単な例だと全投票の半数入れば有効とか。なぜ全没の追加を肯定して考えてるかは私も謎ですが。否定したところでなので。
今月から追加されるので、提案力も投票力も無い私はただただ楽しみに待ちます。