
日本マクドナルドは「ごはんバーガー」を2020年2月5日から夜マックで販売します。「ごはんてりやき」「ご飯チキンフィレオ」「ごはんベーコンレタス」の3メニューです。パンの代わりにご飯で挟みます。パンよりもご飯、小麦より米を好む人が増えており、その需要に応えるメニューです。私は「ごはんてりやき」を食べました。

ロッテリアやモスバーガーは健康志向に対してソイパティのハンバーガーを販売しています。マクドナルドはパティではなく、パンをご飯に変えました。肉食に対してソイパティはグローバルなトレンドです。そのトレンドに日本発のハンバーガーチェーンが乗り、逆にグローバル企業のマクドナルドがパンよりご飯という日本的な解決策を出しました。
ご飯のハンバーガーは以前からモスバーガーがモスライスバーガーを出しています。日本発のチェーンのモスバーガーがライスバーガーという英語名を称し、グローバル企業のマクドナルドが「ごはんバーガー」とローカライズしている点も興味深いです。
モスライスバーガーには弱点がありました。パンに比べると、ご飯は崩れやすく手がベトベトになることです。ハンバーガーと概念的に似た食べ物にサンドウィッチがあります。サンドウィッチが何故発明されたかと言えば、トランプをしながら食べられるからです。同じく手軽に食べられることはハンバーガーの魅力の一つです。かぶりつけない、ナイフとフォークで食べるようなグルメバーガーがハンバーガーとしては違和感を抱くことと同じ問題があります。
マクドナルドの「ごはんてりやき」も崩れてベタベタになってしまいました。この点で、ごはんバーガーはパンのハンバーガーを駆逐することはできないでしょう。一方で崩れてベタベタになることを不可避とするならば、てりやきバーガーをご飯化したことは他のバーガーと比べると正解です。てりやきバーガーはバンズのハンバーガーでもソースでベトベトになりがちだからです。てりやきソースは和風ですので、ご飯との相性も良いです。










